NY株式市場(22日)テスラ決算で今週最大のヤマ場を迎える–IT・ハイテク株巡るサマーラリーの持続性を見極めへ
22日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底堅い寄り付きとなりそうだ。
本格化している主力の決算発表では、テキサス・インスツルメンツの4–6月期決算はEPS・売上高ともにアナリスト予想を上回ったほか、7–9月期に強気の見通しを示したことから、時間外取引で上昇している。台湾のTSMCからTIまで半導体関連企業の業績動向は概ね良好さを維持しながら、23日のインテル決算を待つことになる。
ただ、22日の取引終了後にはテスラやマイクロソフトなど注目度が高いハイテク企業の決算発表を控えていることから様子見姿勢が根強く個別物色の範囲内に収まりやすい相場環境だ。テスラ決算のファースト・リアクションは、取引終了後の時間外取引でまずは反映される。ナスダックを中心としたIT・ハイテク株に見られるサマーラリーの持続性を見極める上でも、テスラ決算で今週最大のヤマ場を迎えようとしていることに間違いはなさそうだ。
今週から始まったコロナ対策第4弾を協議するアメリカ議会では、共和・民主両党の駆け引きが激しさを増すことで協議の進展に影響を及ぼしかねない状況だ。米中関係をめぐっては、アメリカが中国のヒューストン領事館閉鎖を通告したことから、中国の報復措置に対する警戒感も高まりやすいだろう。引き続き、トランプ大統領中心に政局動向が投資家心理を悪化させることも想定した上で相場の地合いを確認しつつポジション調整を慎重に行う1日となる。
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