株価指数先物 【週間展望】 ―SQ後の需給変化を警戒、デルタロング継続も若干ヘッジ対応に

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最新投稿日時:2020/06/07 17:00 - 「株価指数先物 【週間展望】 ―SQ後の需給変化を警戒、デルタロング継続も若干ヘッジ対応に」(株探)

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株価指数先物 【週間展望】 ―SQ後の需給変化を警戒、デルタロング継続も若干ヘッジ対応に

配信元:株探
投稿:2020/06/07 17:00

「SQ後の需給変化を警戒、デルタロング継続も若干ヘッジ対応に」

 今週の日経225先物は、ギャップスタートから始まることになりそうだ。市場が注目していた5月の米雇用統計は予想外の結果となった。非農業部門雇用者数は前月比750万人程度の減少を見込んでいた市場予想に対し、250万人の増加であった。また、失業率については4月の14.7%から、5月は20%近くまで上昇すると予想されていたが、実際には13.3%に低下した。雇用統計の予想外の改善を受けた5日の米国市場では、NYダウが800ドルを超える上昇となり、3月4日以来、約3カ月ぶりに2万7000ドル台を回復。ナスダックはザラ場に最高値を更新している。

 シカゴ先物清算値は大阪比270円高の2万3140円となり、一時2万3305円まで上げ幅を広げる場面がみられた。日経225先物ナイトセッションは、一時2万3310円まで上昇し、2万3160円で取引を終えている。この流れを引き継ぐ形から、先物主導のインデックス売買により、指数寄与度の大きい値がさ株が日経平均株価を押し上げる形になるだろう。

 先週は4日の寄り付き直後に日経225先物でつけた22980円がピークとなり、いったんはロングポジションの圧縮という形での利益確定の流れが意識されていた。しかし、この水準を週初にクリアしてくる可能性があるため、週初はショートカバーが集中することになりそうだ。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形での上昇によって、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした3月の下落分をほぼ解消することになる。ただし、原資産価格が上昇すれば利益が発生するデルタロング継続ながらも、過熱感も警戒される中で節目の2万3000円を回復することで、そろそろ想定外の乱高下を想定したヘッジの動きも若干ながら出てきやすいと考えられる。

 今週末には6月物の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)となるため、週半ばまでは期近から期先へのロールオーバーの商いが中心となる。また、3月のメジャーSQ時は、新型コロナ感染拡大に伴うリスクオフの中でキャッシュ化の流れが強まり、波乱の展開となった。今回は、前回からマーケット水準も回復し波乱はなさそうだが、SQ通過で需給状況が変化するとみる向きも多く、先高期待が強い中でも神経質になりやすい地合いにある。

 そのほか、アジアでは相対的に日経平均の強い動きが目立っており、割高感を指摘する市場参加者もいる。また、企業の決算・配当を巡る先行き不透明感も依然として強い。マーケットの回復によって割高の先物を売り、現物を買うといった裁定トレードの動きもさほど膨らんでいない。足もとでゴールドマン・サックスによるTOPIX先物の買い越しなど海外勢の買い越しが目立っていたが、ショートカバー中心であり、大きくロングに傾くまでは見極めが必要であろう。CTA(商品投資顧問)の動きも観測されるが、ポジションは大きく積み上がってはいない。

 なお、足もとの日経225先物のアウトパフォームが目立っており、期先の日経225先物ショートに対して、期先のTOPIX先物ロングよるNT(日経平均÷TOPIX)修正を狙ったトレードが投資戦略として考えられよう。


――プレイバック・マーケット――

◆日経225先物6月限(日中)
     始値   高値   安値  清算値 前日比
6月5日  22680  22900  22560  22870 +110
6月4日  22970  22980  22490  22760 +30
6月3日  22720  22830  22460  22730 +360
6月2日  22190  22410  22110  22370 +250
6月1日  21870  22170  21860  22120 +310

◆シカゴ日経平均 円建て6月限
     始値   高値   安値  清算値 前日比
6月5日  22745  23305  22560  23140 +270
6月4日  22900  22990  22495  22725 -35
6月3日  22630  22955  22465  22915 +185
6月2日  22200  22705  22110  22650 +280
6月1日  21910  22240  21750  22220 +100
※前日比は大阪取引所終値比

◆裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)
      売り     前週末比   買い   前週末比
5月29日  2兆4254億円 -1453億円  4984億円 +317億円  
5月22日  2兆5707億円  +732億円  4666億円 +156億円
5月15日  2兆4974億円 +1437億円  4509億円 -681億円
5月8日   2兆3537億円  +687億円  5191億円 +195億円
5月1日   2兆2850億円 -1275億円  4995億円 +223億円

◆裁定取引に係る現物ポジション(株数)
     売り      前日比    買い     前日比 
6月3日   9億0556万株  -2802万株  2億2117万株  -3218万株
6月2日   9億3358万株  -2657万株  2億5336万株  +700万株
6月1日   9億6015万株  -337万株  2億4636万株  -334万株
5月29日  9億6353万株  -3599万株  2億4970万株  +1246万株
5月28日  9億9953万株  -4862万株  2億3724万株  +1061万株
5月27日  10億4816万株  -3457万株  2億2663万株  -569万株
5月26日  10億8273万株  -4434万株  2億3232万株  -975万株
5月25日  11億2708万株  +1778万株  2億4207万株   +98万株


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