チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
日本光電 <6849> 【 2+→2+】
「21/3期は1割程度の営業減益を予想。株価の見方は従来通り」
20/3期業績は計画に若干届かなかったものの、上期に増税前の駆け込み需要を背景に収益を拡大していたこともあり、通期で増収営業増益を確保した。自社製の人工呼吸器投入等もあり自社製品比率が上昇し、粗利率も向上。新型コロナの影響は全体では概ね限定的だったといえる。今21/3期の国内は人工呼吸器が新製品の寄与もあり伸びるとみられるが、病院の経営悪化から不要不急の機器購入を見送る傾向が強まり、マイナスがプラス要素を上回り減収となると予想される。一方、海外では人工呼吸器や生体情報モニタ等で特需の発生する可能性があり増収が見込める。
予想ROE:8.0% PBR:2.4倍、来期予想PER:26.6倍、来期予想EPS成長率:10%株価(5/29終値): 3,595円
Fモデルによる理論株価:2,062円(5月26日by服部隆生)
イーグランド <3294> 【 1→1】
「早期に在庫を増やせるかがポイント」
20/3期は大幅増益で着地したが、会社は21/3期は一転減収減益との予想をしている。減収減益予想の前提はコロナウイルスの影響が2Qまで続く(3Qから前年並みに戻る)とみているからである。前年との(売上)比較イメージでは1Qは8割強、2Qで9割前後である。物件価格イメージは年間で10%程度下落可能性があると同社はみている(7か月で在庫回転する為同社への影響はあっても5%強程度か)。
予想ROE:7.9% PBR:0.6倍、来期予想PER:5.1倍、来期予想EPS成長率:42%株価(5/29終値):664円
Fモデルによる理論株価:1,490円(5月28日by山方秀之)
日本動物高度医療センター <6039> 【 2+→2+】
「収益力などに問題はなく、市場環境が落ち着けば値上がりを期待」
20/3期は、前年度比7%の増収、同8%の営業増益と、引き続き増収増益基調を堅持した。当初、ピークアウトが予想された東京病院の診療件数は前年度比30%以上も増えたようで、初診件数にも衰えは見られない。21/3期については、期初から新型コロナウイルスの影響がどのように広がるのか、とくに、患者動物の来院の自粛がどの程度になるのか不透明なため、会社側は、前年度比2%強の増収、同1%の営業増益とほぼ横ばいを想定している。中長期的には、2021年秋に開業を計画している大阪病院(仮称)の立ち上がりが焦点。
予想ROE:14.4% PBR:2.3倍、来期予想PER:13.0倍、来期予想EPS成長率:15%株価(5/29終値):2,024円
Fモデルによる理論株価:1,945円(5月29日by杉山勝彦)
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
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3294
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1,375.0
(11/22)
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+19.0
(+1.40%)
|
6039
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2,200.0
(11/22)
|
+30.0
(+1.38%)
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6849
|
2,163.0
(11/22)
|
-11.5
(-0.52%)
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