ダウ平均は大幅続伸 米中対立への懸念も経済再開への期待根強い 銀行株がけん引=米国株概況
NY株式27日(NY時間16:21)
ダウ平均 25548.27(+553.16 +2.21%)
S&P500 3036.13(+44.36 +1.48%)
ナスダック 9412.36(+72.14 +0.77%)
CME日経平均先物 21640(大証終比:+150 +0.70%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日大幅に続伸。上げ幅は550ドルを超えた。2万5000ドルを再び回復し、上げに弾みがついたようだ。ダウ平均は3月6日以来の高値水準に上昇し、3月9日に下に開いた窓を埋める動きが見られた。
引き続き経済再開とワクチン開発への期待が相場をけん引。ただ、米中対立への懸念も一方で根強く、感染第2波の影響も気掛かりな状況。特に米中対立については、明日、最終日を迎える中国の全人代で香港の統制を強化する国家安全法の導入巡り採決を行うが、可決はほぼ確実視されている状況。一方、米側も対抗措置を講ずる意向で、トランプ政権は香港からの輸入品に対する優遇関税の停止を検討しているとも報じられていた。市場では米中対立が再びエスカレートするとの警戒感が高まっている。
一方、市場からは経済の最悪期は通り過ぎたとの声も出始めている。しかし、V字回復はなお見込めない中で、現在の株価のバリュエーションを疑問視する声も少なくない。ただ、過去に例を見ないほどの短期間の景気後退の可能性もあるとの指摘も聞かれ、米政府やFRBの積極策が下支えする格好で、市場も期待感を温存しているようだ。
前日同様に経済再開で恩恵を受ける業種を中心に、産業株や銀行株も買い戻しが強まっている。特に銀行株については、大手銀のCEOが、投資銀行部門は今四半期に10%の増収となる可能性に言及していたこともフォロー。
一方、IT・ハイテクは前日に引き続き利益確定売りも見られていたが、マイクロンが3-5月期(第3四半期)のガイダンスを上方修正したことをきかっけに、半導体に買い戻しが入った。IT株には利益確定売りが続いるものの、ハイテク株には後半になってプラスに転じる銘柄も出ている。
午後に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表され、経済活動は全ての地域で低下を示していた。見通しもなお極めて不透明としており、企業の大半が悲観的に見ていると報告している。ただ、想定内でもあり、それ自体への反応は限定的となった。
ダウ採用銘柄ではゴールドマンやJPモルガンが上昇したほか、キャタピラー、3M、ナイキ、レイセオンも堅調。シスコシステムズ、インテルもプラスに転じた。一方、ウォルマート、ファイザー、マイクロソフトが下落。
ナスダックは後半になってプラスに転じた。アマゾンやフェイスブック、マイクロソフトなどIT株は下落しているものの、マイクロン、インテル、マイクロチップなど半導体株の一角が上昇。
レンタカーのハーツ・グローバルが急伸。同社は破産法11条適用を申請している。これがクレジットイベント(信用事由)に該当すると判定され、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の買い手に5億2330万ドルが支払われる。
農業用品小売りチェーンのトラクター・サプライ(TSCO)が最高値更新。4-6月期のガイダンスを公表しており、既存店売上高は20~25%の伸びを見込んでおり、売上高も24~29%の伸びを見込んだ。見込み通りであれば過去最高の売上高を更新。
ツイッターが下落。トランプ大統領が規制もしくは閉鎖の可能性を警告した。
メーシーズの上げが目立った。新型ウイルスの感染拡大で売り上げが大きな打撃を受けたことに対応し、主要店舗などを担保に最大41億ドルの借り入れを目指すと発表した。
マイクロン 49.45(+3.65 +7.97%)
ハーツ・グローバル 1.31(+0.76 +136.04%)
トラクター・サプライ 119.76(+8.55 +7.69%)
メーシーズ 7.38(+1.21 +19.61%)
アルファベット(C) 1417.84(+0.82 +0.06%)
フェイスブック 229.14(-3.06 -1.32%)
ネットフリックス 419.89(+5.12 +1.23%)
テスラ 820.23(+1.36 +0.17%)
アマゾン 2410.39(-11.47 -0.47%)
エヌビディア 341.01(-7.70 -2.21%)
ツイッター 33.07(-0.94 -2.76%)
ダウ採用銘柄
J&J 144.89(+0.33 +0.23%)
P&G 113.89(+1.86 +1.66%)
ダウ・インク 39.82(+1.03 +2.66%)
ボーイング 149.52(+4.79 +3.31%)
キャタピラー 122.42(+5.01 +4.27%)
レイセオン 66.65(+2.18 +3.38%)
ビザ 192.82(-0.40 -0.21%)
ナイキ 99.87(+3.25 +3.36%)
ウォルグリーン 42.97(+0.80 +1.90%)
3M 158.15(+6.07 +3.99%)
エクソンモビル 46.24(+0.33 +0.72%)
シェブロン 93.90(+0.60 +0.64%)
コカコーラ 46.73(+0.64 +1.39%)
ディズニー 121.53(+0.58 +0.48%)
マクドナルド 187.72(+2.88 +1.56%)
ウォルマート 122.48(-1.38 -1.11%)
ホームデポ 247.36(+4.88 +2.01%)
JPモルガン 101.37(+5.55 +5.79%)
トラベラーズ 106.82(+3.46 +3.35%)
ゴールドマン 209.66(+13.60 +6.94%)
アメックス 101.23(+6.91 +7.33%)
ユナイテッドヘルス 303.77(+8.88 +3.01%)
IBM 125.54(+3.78 +3.10%)
アップル 318.11(+1.38 +0.44%)
ベライゾン 55.14(+0.84 +1.55%)
マイクロソフト 181.81(+0.24 +0.13%)
インテル 63.56(+1.22 +1.96%)
ファイザー 37.41(-0.08 -0.21%)
メルク 77.55(+0.29 +0.38%)
シスコシステムズ 45.96(+1.12 +2.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 25548.27(+553.16 +2.21%)
S&P500 3036.13(+44.36 +1.48%)
ナスダック 9412.36(+72.14 +0.77%)
CME日経平均先物 21640(大証終比:+150 +0.70%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は3日大幅に続伸。上げ幅は550ドルを超えた。2万5000ドルを再び回復し、上げに弾みがついたようだ。ダウ平均は3月6日以来の高値水準に上昇し、3月9日に下に開いた窓を埋める動きが見られた。
引き続き経済再開とワクチン開発への期待が相場をけん引。ただ、米中対立への懸念も一方で根強く、感染第2波の影響も気掛かりな状況。特に米中対立については、明日、最終日を迎える中国の全人代で香港の統制を強化する国家安全法の導入巡り採決を行うが、可決はほぼ確実視されている状況。一方、米側も対抗措置を講ずる意向で、トランプ政権は香港からの輸入品に対する優遇関税の停止を検討しているとも報じられていた。市場では米中対立が再びエスカレートするとの警戒感が高まっている。
一方、市場からは経済の最悪期は通り過ぎたとの声も出始めている。しかし、V字回復はなお見込めない中で、現在の株価のバリュエーションを疑問視する声も少なくない。ただ、過去に例を見ないほどの短期間の景気後退の可能性もあるとの指摘も聞かれ、米政府やFRBの積極策が下支えする格好で、市場も期待感を温存しているようだ。
前日同様に経済再開で恩恵を受ける業種を中心に、産業株や銀行株も買い戻しが強まっている。特に銀行株については、大手銀のCEOが、投資銀行部門は今四半期に10%の増収となる可能性に言及していたこともフォロー。
一方、IT・ハイテクは前日に引き続き利益確定売りも見られていたが、マイクロンが3-5月期(第3四半期)のガイダンスを上方修正したことをきかっけに、半導体に買い戻しが入った。IT株には利益確定売りが続いるものの、ハイテク株には後半になってプラスに転じる銘柄も出ている。
午後に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表され、経済活動は全ての地域で低下を示していた。見通しもなお極めて不透明としており、企業の大半が悲観的に見ていると報告している。ただ、想定内でもあり、それ自体への反応は限定的となった。
ダウ採用銘柄ではゴールドマンやJPモルガンが上昇したほか、キャタピラー、3M、ナイキ、レイセオンも堅調。シスコシステムズ、インテルもプラスに転じた。一方、ウォルマート、ファイザー、マイクロソフトが下落。
ナスダックは後半になってプラスに転じた。アマゾンやフェイスブック、マイクロソフトなどIT株は下落しているものの、マイクロン、インテル、マイクロチップなど半導体株の一角が上昇。
レンタカーのハーツ・グローバルが急伸。同社は破産法11条適用を申請している。これがクレジットイベント(信用事由)に該当すると判定され、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の買い手に5億2330万ドルが支払われる。
農業用品小売りチェーンのトラクター・サプライ(TSCO)が最高値更新。4-6月期のガイダンスを公表しており、既存店売上高は20~25%の伸びを見込んでおり、売上高も24~29%の伸びを見込んだ。見込み通りであれば過去最高の売上高を更新。
ツイッターが下落。トランプ大統領が規制もしくは閉鎖の可能性を警告した。
メーシーズの上げが目立った。新型ウイルスの感染拡大で売り上げが大きな打撃を受けたことに対応し、主要店舗などを担保に最大41億ドルの借り入れを目指すと発表した。
マイクロン 49.45(+3.65 +7.97%)
ハーツ・グローバル 1.31(+0.76 +136.04%)
トラクター・サプライ 119.76(+8.55 +7.69%)
メーシーズ 7.38(+1.21 +19.61%)
アルファベット(C) 1417.84(+0.82 +0.06%)
フェイスブック 229.14(-3.06 -1.32%)
ネットフリックス 419.89(+5.12 +1.23%)
テスラ 820.23(+1.36 +0.17%)
アマゾン 2410.39(-11.47 -0.47%)
エヌビディア 341.01(-7.70 -2.21%)
ツイッター 33.07(-0.94 -2.76%)
ダウ採用銘柄
J&J 144.89(+0.33 +0.23%)
P&G 113.89(+1.86 +1.66%)
ダウ・インク 39.82(+1.03 +2.66%)
ボーイング 149.52(+4.79 +3.31%)
キャタピラー 122.42(+5.01 +4.27%)
レイセオン 66.65(+2.18 +3.38%)
ビザ 192.82(-0.40 -0.21%)
ナイキ 99.87(+3.25 +3.36%)
ウォルグリーン 42.97(+0.80 +1.90%)
3M 158.15(+6.07 +3.99%)
エクソンモビル 46.24(+0.33 +0.72%)
シェブロン 93.90(+0.60 +0.64%)
コカコーラ 46.73(+0.64 +1.39%)
ディズニー 121.53(+0.58 +0.48%)
マクドナルド 187.72(+2.88 +1.56%)
ウォルマート 122.48(-1.38 -1.11%)
ホームデポ 247.36(+4.88 +2.01%)
JPモルガン 101.37(+5.55 +5.79%)
トラベラーズ 106.82(+3.46 +3.35%)
ゴールドマン 209.66(+13.60 +6.94%)
アメックス 101.23(+6.91 +7.33%)
ユナイテッドヘルス 303.77(+8.88 +3.01%)
IBM 125.54(+3.78 +3.10%)
アップル 318.11(+1.38 +0.44%)
ベライゾン 55.14(+0.84 +1.55%)
マイクロソフト 181.81(+0.24 +0.13%)
インテル 63.56(+1.22 +1.96%)
ファイザー 37.41(-0.08 -0.21%)
メルク 77.55(+0.29 +0.38%)
シスコシステムズ 45.96(+1.12 +2.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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