海運株が買われる、世界景気への警戒感和らぎバルチック指数も目先底入れの兆し◇
日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>など大手をはじめ海運株が買われ、業種別値上がり率で33業種中、上位に食い込んでいる。米中対立激化に対する懸念はあるものの、前日の米国株市場ではNYダウが一時1000ドルを超える急騰をみせるなど、リスク選好の流れが強い。世界的に新型コロナ感染者数の伸びが鈍化するなか、国や各地域で経済活動の再開が相次ぎ、景気回復への期待感が株高を後押ししている。また、中国では今週末に全人代開催を控えており、景気刺激策への思惑も浮上している。これがグローバル物流の需要喚起につながるものとして海運セクターにはポジティブ材料となっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も、目先底入れの兆し。世界経済の停滞懸念を背景に4月21日から5月14日にかけて17営業日連続で下落し393まで水準を切り下げていたが、直近は2営業日続伸で400台を回復している。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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