外為サマリー：一時１ドル１０９円００銭台に上昇、株高が支援材料

　６日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前１０時時点で１ドル＝１０８円９４銭前後と前週末の午後５時時点に比べ７０銭強のドル高・円安となっている。

　３日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、１ドル＝１０８円５５銭前後と前日に比べて６０銭強のドル高・円安で取引を終えた。この日に発表されたユーロ圏や英国の３月サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値が速報値から下方修正されたことでユーロ売り・ドル買いが活発化。これがドル円相場に波及するかたちで一時１０８円６８銭まで上昇した。

　この流れを引き継いだ東京市場はドル買い・円売りが優勢で、午前９時４０分過ぎには１０９円０９銭まで上昇。日経平均株価や時間外取引のＮＹダウ先物が上昇していることが支援材料となっているようだ。また、新型コロナウイルスの感染拡大による世界景気の先行き不透明感を背景に基軸通貨であるドルのニーズが高まっているとみられるほか、各メディアが「安倍首相は近く緊急事態宣言を出す意向を固めたもよう」と報じていることが円買いを抑制している面などもあるようだ。

　ユーロは対ドルで１ユーロ＝１．０８１４ドル前後と同０．００２０ドル強のユーロ高・ドル安。対円では１ユーロ＝１１７円８１銭前後と同１円００銭強のユーロ高・円安で推移している。


出所：MINKABU PRESS