【IRアナリストレポート】日進工具(6157)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2020/02/19 14:07 - 「【IRアナリストレポート】日進工具(6157)」(みんかぶ株式コラム)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

【IRアナリストレポート】日進工具(6157)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/02/19 14:07

~超硬小径エンドミルで業界No.1、開発センターの新設で次に備える~

・2020年3月期の上期が終わったところで通期見通しを下方修正した。中国での自動車減産が波及してきたことによる。さらに、2月以降は新型コロナウイルスの影響が厳しくなりつつある。米中ハイテク摩擦は予断を許さないが、5Gは2021年3月期に本格化してこよう。同下期からの本格回復に期待したい。

・1月に開催したプライベート展示会(「NS TOOL プライベートショウ2020」)は、画期的であった。当社の超硬工具の用途開発を機械メーカーと一緒になって顧客に提示した。これからの市場開拓に貢献してこよう。3月から本格稼働する新開発センターでも、実際の加工ができるように新たな機械も揃え、次のニーズ開発に活かしていく。

・自動車関連では、LEDライトの普及にみられるデザイン性の向上や、ADAS(先進運転支援システム)の拡がりが精密工具の需要に結びついている。5G関連もすでに試作から製品化の段階にあり、新しい精密加工の分野が本格化しよう。5Gは、スマホはもちろん、IoTを通して社会インフラに波及していくので、今後への期待は大きい。

・新開発センター(投資額13億円)は、仙台工場の敷地に完成した。精密加工に必須の先進的な免震・制震構造を取り入れた。精密電子デバイスの新分野は、当社の工具需要に一段と結びつくので、最先端の工場への建て替えも中期的に進めていく方針である。内部資金で十分充当できるので、タイミングを見ながら先行することになろう。

・後藤社長の経営哲学は、利益率重視で規模は追わない。顧客が新製品の加工方法を開発している段階から関わっていく。業界トップのCBN(立方晶窒化ホウ素)素材を利用した高付加価値小径エンドミルは、内外とも用途が広がっている。PCD(ダイヤモンド焼結体)素材を利用したエンドミルも、鏡面加工の分野などで市場開拓が始まっている。

・2021年3月期の上期までは調整局面ながら、新規市場の広がりで、売上高経常利益率で20%を上回るような高水準の業績は確保できよう。グローバルな競争力は高まっている。ニッチな市場で高収益を実現する企業として引き続き注目したい。

目 次
1.特色 超硬小径エンドミルで業界トップ
2.強み 一貫した集中と差異化で攻める
3.中期経営戦略 さらなる小径化・長寿命化を進め、内外の新市場を開拓
4.プライベートショウ ユニークな精密・微細加工技術展を開催
5.当面の業績 調整局面ながら新規需要の寄与もあり、減益を乗り切ろう
6.企業評価 競争力の強化で先行し、高収益を継続

日進工具 <6157>
企業レーティング
株価
(2020年2月18日)
2746円
時価総額 343億円
(12.5百万株)
PBR 2.44倍
ROE 10.3%
PER 23.5倍
配当利回り 1.6%
総資産 15497百万円
純資産 14176百万円
自己資本比率 90.7%
BPS 1123.9円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.3 5781 962 1032 535 43.0 8.75
2013.3 5997 921 951 527 42.2 9.75
2014.3 6418 1069 1107 694 55.6 15.0
2015.3 7402 1481 1534 973 77.9 20.0
2016.3 8382 1914 1954 1342 107.4 25.0
2017.3 8825 2013 2026 1420 113.6 40.0
2018.3 9767 2685 2733 1903 152.2 45.0
2019.3 10476 2879 2894 1970 157.6 45.0
2020.3(予) 9590 2150 2160 1460 116.8 45.0
2021.3(予) 10000 2200 2200 1500 120.0 45.0

(2019.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2012年10月に1:2、2014年10月に1:2、2017年1月に1:2の株式分割を実施。2016.3期以前のEPS、配当は修正ベース。2014.3期は60周年記念配(5円相当)、2017.3期は2部上場記念配(5円)、2018.3期は1部上場記念配(5円)を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/niltusinnkougu202002.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
913.0
(15:00)
+13.0
(+1.44%)

みんかぶおすすめ