アンリツ急反発、５Ｇ向け計測器需要順調で２０年３月期業績及び配当予想を上方修正

　アンリツ<6754.T>が急反発している。３０日の取引終了後、２０年３月期の連結業績予想について、売上高を１０３０億円から１０５０億円（前期比５．４％増）へ、営業利益を１１５億円から１５５億円（同３７．８％増）へ、純利益を８５億円から１１０億円（同２２．８％増）へ上方修正し、あわせて期末配当予想を１１円から２０円へ引き上げたことが好感されている。

　主力の計測事業で５Ｇ関連のモバイル市場向け開発用計測器需要が順調に推移しており、特にアジア地域で５Ｇ商用化に向けた開発需要が従来の計画を上回る見通しであることが要因としている。また、第３四半期までの実績から、増収効果及び売上原価率の改善が見込まれることも利益を押し上げるとしている。なお、年間配当は３１円（従来予想２２円）となり、前期実績に対して９円の増配になる予定だ。

　同時に発表した第３四半期累計（１９年４～１２月）決算は、売上高７６４億１８００万円（前年同期比７．４％増）、営業利益１１３億１４００万円（同４６．６％増）、純利益８３億６００万円（同３２．７％増）だった。

出所：MINKABU PRESS