個人投資家や国内勢が相場の主導権を握るだろう
米中貿易摩擦問題で年末のポジションに迷っていた機関投資家たちは、とりあえずの仕事を終え、休暇に入る。今週末には年末最後の動きが見られる期待もあるものの、今週の動きは個人投資家や国内勢が相場の主導権を握ることになる。
個人投資家の多くは、IPO銘柄の売買に忙しい。IPO集中日が経過したことから、既存のIPO銘柄への売却圧力が弱まり、売られ過ぎの銘柄の浮上が年末にかけて見られる可能性がある。一番の狙いどころはそこだろう。また、上場後6か月程度が経過したIPO銘柄に見直し買いが入りやすい状況にもなる。
また、この時期はそろそろ来年の政治経済動向を真剣に検討する時期だ。来年早々には、米国上院でトランプ大統領の弾劾裁判が始まり、これが米中貿易摩擦にどう影響をするかが、注目される。また、夏には東京五輪と、東京都知事選というイベントがあり、その後、11月には米国大統領選がある年でもある。来年の相場展開は、大きな節目を迎えることになりそうだ。