今週の米ドル/円予想 ストキャスティクスの反転で打診売り(11/11週)

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最新投稿日時:2019/11/11 15:04 - 「今週の米ドル/円予想 ストキャスティクスの反転で打診売り(11/11週)」(山口哲也)

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今週の米ドル/円予想 ストキャスティクスの反転で打診売り(11/11週)

著者:山口哲也
投稿:2019/11/11 15:04

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は上昇。週初108.265で寄り付いた米ドル/円は、前週末の予想より強い雇用統計や前月から上昇したISM製造業景気指数に加え、米中通商協議が部分合意に近づくとの楽観論から、週初から底堅く推移。5日に発表されたISM非製造業景気指数も54.7(予想:53.5、前月:52.6)と強く、11月7日には109.500まで上昇。
週末までこの流れが続きましたが、トランプ大統領が「完全な関税撤回で中国とまだ合意していない」と関税撤回を否定する発言をしたことで、109.10割れまで下落。その後は、徐々に下げ幅を取り戻し、109.215で引けました。

今週の主要な経済指標は図の通りですが、引き続き、米中通商協議の第1段階への合意への動向がマーケットの焦点になると思われます。
また、それ以外には日本時間14日午前1時のパウエルFRB議長の議会公聴会、15日の米小売売上高などに注目です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
移動平均線は上から順に52週MA(109.215)、26週MA(107.798)、13週MA(107.554)で、13週MA以外は下向き。26週MAを上にブレイク後は、これがサポートとして意識されます。また、52週移動平均線や109.70前後が当面のレジスタンスとして意識されます。
ストキャスティクスは、%D(85%)がSlow%D(83%)を上回って推移していますが、今年に入ってからは黄色いラインで示した下降トレンドの中で推移しているため、前回もお伝えのとおりストキャスティクスが再度下降基調(%DがSlow%Dを下回り、それぞれが80%を割れる)になったタイミングで売りを考えたいところです。
一方で、チャートパターンとしては、白い破線をネックラインとしたヘッドアンドショルダーズボトムを形成しているとも読み取れ、この水準を上回る場合は、引き続き買いとなります。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
200日MA(109.033)はほぼ横ばい。先週に価格が200日MAへトライし、これを上回りました。ただし、ストキャスティクスは%D(82%)、Slow%D(82%)と80%を越えとなっていることから過熱感が出ていると考えられます。したがって、これらが80%を下回る場合には、一目の転換線(108.690)、基準線(108.090)を目標価格として売りを考えたいところです。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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