今週の日経225予想 長期レンジ相場でも高い水準(9/30週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は軟調。週初22,076円で寄り付いた日経225は週末までは22,000付近で一進一退の推移。週末には配当落ちの影響や米国株の下落に伴い値を崩し、サポートとして意識されていた21,850円を割り込み、21,816円で引けました。
先週、日本においては日米の通商協議を無難に通過。今週は、消費増10%とキャッシュレス決済によるポイント還元による国内消費動向が、目先は気になるところ。
米国においては、中国の米農産物購入といったニュースが先週ありましたが、その一方で、ファーウェイなどへの制裁に加え、先週末報じられた中国への投資制限など米中通商協議は、未だ不透明感が漂っており、更にトランプ大統領の弾劾問題にも目が離せません。
また、今週の主な経済指標は以下のとおりで、特に、10月1日のISM製造業景気指数、3日のISM非製造業景気指数、週末4日の雇用統計など重要な指標が目白押しとなっています。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
移動平均線は上から順に26週MA(21,426円)、52週MA(21,403円)、13週MA(21,286円)で、いずれもほぼ横ばいという状況です。価格はそれぞれのMAの上側に位置していますが、移動平均線が示す方向感は乏しく、中長期的な売買戦略は様子見です。短期的にはストキャスティクスの%Dが82%まで上昇しているため、Slow%Dを下回るタイミングでの売りを考えたいところです。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
価格は横ばいの200日移動平均線(21,253円)や一目の雲(上限20,968円、下限20,693円)、基準線(21,171円)の上側に位置するものの、200日移動平均線や一目の雲から、中長期で相場にトレンドが出ているとは読み取れません。
短期的には9月相場は転換線をサポートに上昇トレンドとなっていましたが、ここに来て転換線(22,012円)が上値抵抗として意識されます。
ストキャスティクスは、80%を超える水準で下降基調となっており、%Dは本日時点で66%と80%を割り込んでいます。
また、直近のレンジ、概ね21,850円から22,250円を下回っていることもあり、短期的には21,850円をバックに戻り売りを考えたいところです。
このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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