これ以上大きく下落する可能性は少ないと見る。
「cowcamo」では、都内のリノベーションマンションをオンライン販売しており、中古マンションへの需要高まりへの対応で、業績を伸ばしている。また、同社では「シェアードワーキングスペース事業」を展開しており、現在都内3か所でスタートアップ時の事業に対する仕事場をシェアスペースとして提供している。
このように、いわゆるリノベ関連、シェアリングエコノミー関連の一角として評価されても良い同社だが、上場来、株価の動きは低迷している。
同社のIPO後の動きは、珍しいケースと言える。公募価格を決定するブックビルディング時には、仮条件の上限(2050円)で決まり、その後の人気に期待を持たせたが、ふたを開ければ、上場時の初値は公募価格と同値の2050円。その後、1か月程度で2427円まで上昇したものの、再びさえない動きとなった。
7月決算のツクルバは、9月6日に、業績予想の上方修正を発表したが、株価は1日だけ上昇し、その後は逆につるべ落としのように下落し、先週末、1520円で終えている。9月13日の決算発表で、今期の業績予想について売上高のみとし、利益予想を出さなかった判断はいただけないが、少なくとも業績が悪い訳では無い。また主幹事は大和証券で、力が無い証券会社でもないので、これ以上大きく下落する可能性は少ないと見る。
同じく公募価格を割っているステムリムが、先週、大きな陰線3本を引いた後反発に入ったことを考えると、同社株価もちょうど先週末には3本目の陰線引いており、そろそろ小反発が期待できる価格かと思われる。