TOCOM金先物が5000円突破、金地金小売価格も40年ぶりの高値が追い風となる。
同社は貴金属の精錬、食品加工などを柱としている。電子部品のスクラップから貴金属を回収、精錬し、地金などを作っている。同社の地金1kgバーはTOCOMの金の受渡しの指定ブランドでもある。
□注目の理由
金価格が内外とも上昇基調を強めており、同社の金リサイクル事業にとってフォローの風。また在庫評価も高まる。
同社の地金バーの倉荷証券をTOCOMで空売りして売り渡せば、換金もできる。
□金高の理由
米中貿易摩擦の長期化、イラン米国の対立で安全資産として金が買われている。
世界的な金融緩和、利下げ傾向で金利を生まない金にとって大きな買い材料。緩和マネーが流入。
ロシア、中国など中央銀行の買い意欲が旺盛。
金先物5000円、NY金の1500ドルは通過点と思われる。
□足元の業績
2020年3月期第一四半期の連結業績は、売上高497.74億(前年同期比-6%)営業利益15.9億(同+25.7%)経常利益16.2億(同18.2%)。第二四半期も売上横ばいでも金の急騰で増益が見込まれるのではなかろうか。
□テクニカル分析
今年の同社株価は1400-1550円あたりのレンジだが、年初来高値1580円を超えれば買いに弾みがつくものと思われる。
2018年あたまの2000円が目標となる。
□参考数値
PER11.2倍、PBR連結0.66、配当利回り2.29%