今週の日経225予想 内外企業決算とFOMC(7/29週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は反発。週初、21,407円で寄り付いた日経225は、日米のハイテク株が買われたことで21,500台を回復した後も、米国株の上昇と円安の影響を受けて続伸。一時21,845円まで上昇いたしました。週末にかけては、企業決算が弱かったことなどから、上値の重い展開となり21,629円まで値を戻しましたが、米株式の上昇を受け反発し、21,768円で引けました。
今週の主な経済指標は以下のとおりです。特に、FOMC(日本時間8月1日午前3時)では、2008年12月以来となる利下げ(25bp)が予想されており注目です。特に注意すべきは、声明文の内容で、中でもFEDメンバーの投票の結果が全会一致なのかそれとも据え置きだけでなくよりハト派的な意見も含めて反対するメンバーがどの程度なのかとなります。
更に、今週はこれに加え、米中閣僚級協議や内外の企業決算、週末にかけてはISM製造業景気指数や雇用統計など重要な経済指標も多くあることから、これらの結果次第ではボラティリティが高まる可能性があります。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
移動平均線は上から順に52週MA(21,747円)、26週MA(21,494円)、13週MA(21,348円)でそれぞれが下向きとなっています。また、価格は26週MAの上、52週MAの下に位置しており、目先はこれらの移動平均線がチャートポイントとして意識されます。
俯瞰的に週足チャートを見ると相場は24,576円と19,029円を頂点とするトライアングルとなっています。
トライアングルは一般的に5波以上で構成さることが多いと言われ、現在は4波にあると考えられます。
その場合、5波は下げの波動となるため、中期的な売買戦略としては戻り売りを考えたいところです。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
200日移動平均線(21,411円)と一目の雲(上限21,431円)は下向きながら、価格はその上側にとどまっているという状況です。
先週は、昨年10月の高値24,576円と今年5月の高値22,525円を結ぶ下降トレンドライン(チャート上の黄色いライン)を上回ったものの、7月の高値21,900円を超えることができなかったことで、21,900円をバックに戻り売りを考えたいところです。
なお、目先のサポートは200日移動平均線や一目の雲の上限、更には基準線(21,411円)や転換線(21,439円)などが集中する21,400円前後と見ており、相場が軟調に推移してこの水準付近まで下落する場合は、一旦、利食い。更に21,400円を下回る場合は再度売り出動と考えています。
このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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