今週の米ドル/円予想 米国の利下げ期待でドル売り加速?(7/22週)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2019/07/22 14:10 - 「今週の米ドル/円予想 米国の利下げ期待でドル売り加速?(7/22週)」(山口哲也)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

今週の米ドル/円予想 米国の利下げ期待でドル売り加速?(7/22週)

著者:山口哲也
投稿:2019/07/22 14:10

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は続落。週明け海の日で祝日の15日に、107.895で寄り付いた米ドル/円は、16日に発表された米6月小売売上高が市場予想の前月比+0.2%よりも強い同+0.4%だったことで米長期金利が上昇し108.38まで円安に振れましたが、その後は米6月住宅着工件数が125.3万戸(予想:126万戸)と弱かったことやブラード・セントルイス連銀総裁やウィリアムズNY連銀総裁、クラリダFRB副議長が利下げを示唆する発言内容だったことから長期金利が低下、ドルが売られ相対的に円が買われる展開となり、107.200まで下落いたしました。週末にかけてはウィリアムズNY連銀総裁によるハト派的発言に対し「次回の政策行動に関するものではない」と報じられたことや、ウォールストリートジャーナルが「米金融当局者は7月の会合で25bpの利下げを実施することを示唆しており、50bpの利下げは準備していない」と報じたことで、利下げ観測が後退し107.960まで上昇。107.730で引けました。

今週の主な経済指標は図のとおりですが、英国の保守党党首が今週決まる予定となっており、イギリス発のニュースにも注目です。なお、世論調査で優勢なボリス・ジョンソン氏は、合意なき離脱も辞さない姿勢を示しています。
米国の利下げについては、7月のFOMCにおいて0.25%(25bp)の利下げが確実視されますが、一部で50bpの利下げを予想する向きもあり、今週発表される米国の住宅関連指標や第2四半期GDP(速報値)にも注目です。
また、今週は米企業決算が多く予定されていること、利下げが予想される25日のトルコの政策金利の発表にも注意が必要です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
移動平均線は上から順に52週MA(110.771)、26週MA(109.836)、13週MA(108.674)で価格がその下側に位置しているため、中長期的には今後も上値の重い展開が続きそうです。
ストキャスティクスは、売られすぎ水準から一度上向きとなった後、再度、下向きに変化しつつあります。
中長期のトレンドが下向きで、ストキャスティクスからモメンタムも弱いと判断できるため、戻り売りを考えたいところです。
目先のレジスタンスは、先週の高値108.380、その上が13週MAの位置する108.674、サポートは107円丁度で、これを下回る場合には今年1月の安値106.175が目標値となります。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
200日MA(110.644)、一目の雲(上限110.105、下限108.775)が下向きでこれらの下側に価格が位置していることから、中短期的にも上値の重い展開が想定されます。
また、目先は、一目の基準線(107.882)や転換線(108.100)が目先のチャートポイントとして意識されますが、特に108.100を超えるような場合には、レンジブレイクを狙うよりも一目の雲の下限(108.775)や直近の高値109.00をバックに戻り売りを考えたいところです。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ