マクロ好転追い風に上値抵抗ライン突破に期待
時価総額:34953億円
PER:11.27倍
PBR: 0.95倍
自動車部品の国内最大手で、世界的には独ボッシュに次ぐ2位を誇る。トヨタ自動車グループで、エンジンから電子機器機に至るまで広範囲にわたる車載機器をカバーしている。冷却技術を活かした産業機器、カーエアコンなどにも強みを持つ。売上高比率は海外が60%を占め、以前よりも増加傾向にある。
業績面は4/26に決算発表しており、前期実績が20%超の減益となり落ち込んだ一方で、今期は20%超の増益計画で売上高は増加基調を維持する。先行投資や品質費用の引当て等もあり、欧州地域以外が増収減益であったが、車両生産以外の分野で予防安全製品や電動化製品などを拡販して成長を維持する。
株価は6月初めに底入れして出直り歩調をたどる。足元の為替が円高進行しているのが重しだが、昨晩の海外市場ではECBドラギ総裁の追加緩和を示唆する発言等でリスクオンの期待が高まった。本格的なアク抜けにはまだ越えるべきハードルや市場イベントが控えているものの、期待先行で上昇する可能性はありそうだ。トヨタ自動車も200日移動平均線を突破しており、グループ内再編の観測も浮上しているだけに出遅れ修正に期待。