●にわかに高まる米利下げ観測
市場では米利下げに関し、年内2回を90%超の確度で価格に織り込んでいるようであり、今後はその回数の増減での一喜一憂相場となりそうです。一般的に6月は債券市場での天底をつけやすい月と言われており、今年の場合で言うと、底をつける可能性が高まっている状況です。市場の一部関係者からは今月(6/19開催予定。現状、市場は据え置きが優勢)に利下げを実施しなければ、FRBの対応は後手に回るとの見方も聞かれております。今週末の米雇用統計が市場予想を下回ることとなれば、一段と利下げに対する催促が強まってくるのではないでしょうか。目先のドル円については107~110円のレンジを見ていますが、米10年債利回りが2%を下回ってくるようであると、105円水準までドル円は下落する可能性もあるのではないかと考えています。