春は仮想通貨黄金季節
その後も、上昇の勢いは衰えることなく5月14日には90万円をマークしました。
いったい何が起こったのでしょうか。
今、仮想通貨市場に起きていることを解説したいと思います。
◆3月
まずは3月に遡ります。
日本で仮想通貨の改正法案が閣議決定されたことと、3社のみなし業者の認可が降りました。
長らく停滞していた日本の仮想通貨業界が動き出したとあり、ここから上昇トレンドが始まりました。
また、中国では雨季(5月~9月)になると水力発電が活発になり、電気代が安くなることでマイニングに有利となります。
マイニング大手のビットメインは、ここへ向けて20万台のマイニングマシンを稼働させたと報じられており、新しいマイニングマシンも販売しました。
◆4月
4月に入り仮想通貨の相場が上昇した後は、新規マネーが流入。仮想通貨大国の日本とアメリカだけでなく、ブラジルなどの新興国からの資金も流入しました。
また、インターコンチネンタル取引所の機関投資家向け暗号資産プラットフォームBakktが、5月にビットコイン先物取引に関する進捗があるとの高まりも相場を後押し。
ネガティブニュースであった、テザー社のUSDTの担保が不足していたというニュースの後には、時価総額3000億円のUSDTからビットコインへ資金が流れビットコインの価格上昇に寄与するという特需も発生し相場を下支えしました。
◆5月
5月に入ると、年に1度の仮想通貨・ブロックチェーンの最大イベントであるコンセンサス2019(consensus2019 in NY)への期待が高まりました。
また、ビットコインETFを申請したこともあるグレイスケール社がビットコインのCMを開始するということで、一般層への仮想通貨投資を促進したと考えられます。
13日にはbakktが「7月にもビットコイン先物のカストディと取引業務のユーザーテストを開始予」と報じられ、わずか1時間で5万円以上急騰し、翌日90万円を付ける展開となりました。