令和に入り、トランプ大統領の呟きに市場は振り回されています。米中問題は楽観からまさかの追加関税→中国側の報復措置→米国は中国からのほぼ全部に対する輸入品に追加関税示唆。特にこの問題、楽観的に捉えていた株式市場では大幅安、その動きをいち早く捉えていたのが債券市場であったことは、ここ1週間の値動きを見ても明らかでした。市場にはFRBの年内利下げ観測が燻っていますが、こちらについても債券市場はまだ織り込んでいない状況、一方で、株式市場にとってはサポート要因として機能しているように感じられます。追加関税により、米国側のインフレ率が上昇、結果として、利上げに踏み切らざるを得ないとの見方もあります。今のところ、どちらが正しいかは分かりませんが、個人的にはやはり債券市場の動きが至極当たり前のように思えてなりません。過去の歴史から貿易戦争に勝利者がいないことは明白なのですが…。そして、その先には日米通商協議が控えています。
●チャート検証
今回、ドル円は109円ちょうど近辺まで下落する場面がありました。これまでドル円のレンジ110-112をコアレンジとして上50銭・下1円としていましたが、108-110に下方修正いたします。標準偏差ボラティリティ(26日)は低い位置から上昇、上段のボリンジャーバンド(21日)は-2σのバンドウォークとなっていることから、売りトレンドが発生していることが確認できます。次の下値メドは年始の108円。これまでサポートしていた実需の買いもどこまで続くのか、気になるところです。一方、これまで110円アッパーに控えていて輸出企業の円転玉も110円割れの滞空時間が長くなってくると次第に切り下がり、上値を押さえることになりのではと考えております。
最新人気記事
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 06:50
-
-
今日 06:41
みんかぶおすすめ
\ 投資・お金について学ぶ入門サイト /