セルインメイ??
更に週末の米1-3月期のGDP速報値が予想を大幅に上回り一時112円をつける場面もありました。
しかし、日本の10連休に対する手仕舞いやユーロ圏における景気減速、欧米通商摩擦といった懸念があり、高値から大幅に調整が入り、111円前半での推移となっています。
さて、今週は今年年初に起きたフラッシュバック懸念を抱えながら10連休に突入し、更に新元号に変わることでの様々な期待感が入り混じる展開となります。
また、米国でも月一イベントの雇用統計を控えて、相場としては一喜一憂しやすい一週間になるのではないかとみています。
■特に以下の材料を警戒しています。
・IMM日本円が大幅に売り越していること
・遅れている米為替報告書の行方
・セルインメイ
【通貨先物市場は売りシグナル点灯!?】
シカゴの通貨先物市場で先週末発表した日本円の状況をみると9万4414枚の売り越しとなりました。
このことで、ボーダーラインとなる10万枚まで後わずかとなりました。このことで日本円が売られすぎていることで、ドル円も高値警戒感が出始めるのではないかとみています。
その意味でも何か材料が少しでも出れば過敏に反応しやすい状態だとみています。
【米為替報告書を待って売り逃げるのか・・?】
毎年、財務省に対して為替報告書を提出しているのですが、時期としては4月中旬が通例です。
しかし、今年は長引く米中通商交渉や日米通商協議があったことで、遅れているとされているものの、昨年は既にわが国日本も監視国に指定されています。
更に今回の日米通商協議でも為替に関しては一切、話し合われているようなものが見当たらないことで、逆に不安感が台頭しているのも事実です。
いずれ報告書が提出されると思うのですが、相場としては不安材料があるが故にリスク選好には傾けられない材料の一つだとみています。
【今年はセルインメイ発動か!?】
投資家の中では一度は聞いたことがある格言です。
相場は買う時よりも売る時のほうが難しいといわれています。
迷ったときのアノマリー的な格言であるといわれているので、経過が必要です。特に米株式市場では史上最高値をつけたということでの達成感もあることで株式市場の大きな調整も懸念され始めました。
特に今年は日本の10連休をはじめ5月1日は中国やドイツも休会ということで、5月初日から乱高下があるかもしれません。
米経済指標としてもISM製造業景況指数やFOMCも初日から発表されることで、いつも以上の警戒感が必要です。
■最後にドル円のテクニカル面です。
日足チャートは200日移動平均線の攻防であることは明白です。
まずは、この抵抗線に注意したいです。
更にロウソク足をみると、先週木曜日の大陰線、週末の上髭陰線が気がかりです。
現状としては、逆指値として111.35円レベルをの売りで待ち構えるイメージです。