今週の日経225相場予想 米経済は強いのか?(4/1週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は小反発。前週からの弱い地合いを引き継いで週初21,244円で寄り付いた日経225(TFX)は、米長期債利回りが低下し逆イールド(長短金利差がマイナスになること)となったことから景気後退懸念が意識され21,000を割り一時20,967円まで下落したものの、その後は米国株が底堅く推移したことから持ち直し、21,373円で引けました。
今週の主要経済指標は図のとおりです。重要度の高い経済指標が目白押しです。
1日に発表される小売売上高は米国のGDPの6割超を占める個人消費の動向を占う上で重要で、小売売上高が強いと個人消費も強く米国の経済は強いと読み取れます。
毎月米国の第1営業日に発表され、製造業の購買担当者へのサーベイからなるISM製造業景気指数は景気の良し悪しの分かれ目を50としており、現在のトレンドと市場予想よりも強いか弱いかに注目です。更に毎月第3営業日にはISM非製造業景気指数が発表されます。また、今週末には米3月雇用統計の発表も控えています。
政治イベントとしては、ワシントンで行われる米中通商協議やイギリスのEU離脱の行方に注目です。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
ストキャスティクスは上昇基調で推移しており、21,368に位置する下向きの26週移動平均線や21,150円に位置する上向きの13週移動平均線がサポートとして意識される一方で、直近の高値は3月4日の21,912円や22,060円に位置する52週移動平均線がレジスタンスとして意識されます。
基本的には買いスタンスで考えていますが、当面は22,000円から21,150円のレンジ相場と見ています。
なお、ストキャスティクスが下降基調になるようであれば、買いは損切りし売りでの仕掛けを考えています。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
先週、お伝えのとおり雲のねじれが相場の転換点となり、先週は下値も限られる展開となりました。
今週は、再度、日々線が基準線(21,400)や転換線(21,354)を上回ってきており、これらの水準が当面のサポートになると見ています。
逆に21,700円前後(3月半ばの高値付近)や22,000前後(3月4日の高値や200日MA)に強いレジスタンスがみられるため、上値も限定されるものと見ています。
そのため、当面は21,300円から22,000円でのレンジと考えており、ストキャスティクスは50%を超えていることから、保ち合い相場中は小さな値幅を狙いながら、どちらかといえば押し目買いを考えたいところです。
このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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