今週の米ドル/円予想 週末にかけてリスクオンに傾き易い?(3/18週)

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最新投稿日時:2019/03/18 11:09 - 「今週の米ドル/円予想 週末にかけてリスクオンに傾き易い?(3/18週)」(山口哲也)

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今週の米ドル/円予想 週末にかけてリスクオンに傾き易い?(3/18週)

著者:山口哲也
投稿:2019/03/18 11:09

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円(TFX)は反発。週初111.160で寄り付いた米ドル/円(TFX)は、強い米小売売上高や株価の上昇を受けて底堅い展開で推移し、111.905まで上昇いたしました。しかしながら週末に北朝鮮が米国との非核化についての協議の停止を検討していると報じられたことや、米経済指標が予想より弱かったこともあり111.380まで反落。111.510で引けました。

今週の主要経済指標は図のとおりです。21日には、FOMCとイギリスのEU離脱案の投票結果がはっきりします。
FOMCにおいては、以前からFEDメンバーが「辛抱強く政策金利を維持する」としているため政策金利の変更ないと予想されるものの、パウエルFRB議長はドットプロット(金利見通し)の公表などマーケットへの対話方法を見直していくという発言もあり、バランスシート政策の見直しと、今回発表される経済見通し・物価見通しに加え金利見通しなどFEDの対話ツールの方針変更についても注目しています。
また、20日(日本時間21日)のメイ首相のEU離脱案の採決については、これが承認されなければ21日からブリュッセルで開催されるEU首脳会議に間に合わず合意なき離脱の可能性が高まるため、おそらく承認されるものと思われます。
FOMCではバランスシート政策の見直しによるハト派的な内容で、イギリスの合意なき離脱懸念が後退する可能性が高いとすれば、マーケットはリスクオンに傾き易いのではないでしょうか?
また、21日から22日にかけておこなわれるEU首脳会議についても、メイ首相のEU離脱案が承認されればEU首脳会議での承認される可能性が高く、リスクオンと見ています。
ただし、20日にメイ首相案が否決された場合は、イギリス国内において25日より議会主導でEU離脱プロセスの議論がおこなわれるという形になるため、合意なき離脱懸念が高まります。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。市場内部要因を見ると、個人投資家はくりっく365の建玉状況から円買い(ドル円の売り)、CFTC建玉明細から海外機関投資家は円売り(ドル円の買い)となっています。
そういった中で、先週は26週移動平均線を価格が上回ってきています。
ストキャスティクスも50%を上回って推移しており、直近は111円から112円の三角保ち合いと見られ、市場内部要因からどちらかといえば短期的には上にブレイクする可能性を見ています。
チャートポイントは26週移動平均線が位置する111.552、その下が110.814と110230です。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
先週の米ドル円は、一目の転換線と200日移動平均線を上回って推移しています。
遅行スパンも雲を突破したことから、あく抜け間があり、ストキャスティクスも50%を上回り上昇傾向にあるため、短期的にも底堅い展開を見ており、目先は押し目買いを考えたいところです。
ただし、雲のねじれが見られる22日前後は相場の変化(転換、加速、延長)に注意が必要です。
日足ベースでのチャートポイントは200日移動平均線(111.445)、転換線(111.315)、基準線(110.955)。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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