4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、米中通商協議合意への期待高まり買い戻し強まる
・ドル・円は小じっかり、米中合意観測で円売り継続
・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>
■日経平均は続伸、米中通商協議合意への期待高まり買い戻し強まる
日経平均は続伸。179.43円高の21782.12円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えた。トランプ政権が米中交渉の期限を正式に延長し合意を楽観視する見方が強まる中、先週末の米株高の流れを引き継ぐ格好から、日経平均はギャップアップでのスタートとなり、21800円を回復して始まった。その後寄り付き直後につけた21816.74円を高値にこう着感が強まっているが、3桁の上昇で底堅い値動きをみせている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超え、全体の6割近くを占めている。セクターでは精密機器、石油石炭が2%を超える上昇となったほか、機械、電気機器、医薬品、水産農林、証券の上昇率が1%を超えている。一方で電力ガス、輸送用機器、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、TDK<6762>がけん引。半面、スズキ<7269>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>など、自動車株の弱さが目立つ。
日経平均は買い一巡後はこう着感が強まってはいるが、戻り高値圏での底堅い値動きであろう。米中通商協議ついては、乗り越えなければいけない課題があるものの、話し合いは進んでおり、3月27日頃に予定されている米中首脳会談で正式な合意が結ばれる可能性も出てきたと報じられており、売り方にとっては買い戻しを迫られる。また、中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日から開幕する。最悪の事態を回避したこともあり、2019年経済成長目標や政策等に期待が高まる格好になりそうである。そのため、中国関連への見直しも強まりやすいだろう。
また、需給面については買い一巡後のこう着といった流れが続いており、買い方は依然として神経質になりやすいところであろう。短期的な過熱を警戒する声も聞かれていることもあり、大きく買いには傾きづらい需給状況であるとみられる。売り方による買い戻し中心の需給状況となれば、トレンドは引き続き強まりやすいと考えられる。
■ドル・円は小じっかり、米中合意観測で円売り継続
4日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。米中通商協議で両国の合意に思惑が広がるなか、円売り主導でドルは112円台を付ける場面もあった。
前週末から米中協議での合意に楽観的な見方が強まっており、ドル・円、クロス円では円売り方向に振れている。トランプ米大統領が週末の講演で連邦準備制度理事会(FRB)を批判しドル高をけん制したが、ドル売りは限定的となった。
ドル・円はショートカバーで一時112円台を回復。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続期待でリスク選好的な円売りは続く見通し。上海総合指数など中国株のプラス圏推移も、円売りを支援しそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円76銭から112円01銭、ユーロ・円は127円16銭から127円48銭、ユーロ・ドルは1.1366ドルから1.1384ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・エムティジェネックス<9820>やピーエイ<4766>など、11銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「緩和を粘り強く続け、物価安定目標を実現したい」
「出口戦略を具体的に検討するには至っていない」
【経済指標】
・日・2月マネタリーベース:+4.6%(1月:前年比+4.7%)
・豪・1月住宅建設許可件数:前月比+2.5%(予想:+1.5%、12月:-8.1%←-8.4%)
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<HH>
・日経平均は続伸、米中通商協議合意への期待高まり買い戻し強まる
・ドル・円は小じっかり、米中合意観測で円売り継続
・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>
■日経平均は続伸、米中通商協議合意への期待高まり買い戻し強まる
日経平均は続伸。179.43円高の21782.12円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えた。トランプ政権が米中交渉の期限を正式に延長し合意を楽観視する見方が強まる中、先週末の米株高の流れを引き継ぐ格好から、日経平均はギャップアップでのスタートとなり、21800円を回復して始まった。その後寄り付き直後につけた21816.74円を高値にこう着感が強まっているが、3桁の上昇で底堅い値動きをみせている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超え、全体の6割近くを占めている。セクターでは精密機器、石油石炭が2%を超える上昇となったほか、機械、電気機器、医薬品、水産農林、証券の上昇率が1%を超えている。一方で電力ガス、輸送用機器、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、TDK<6762>がけん引。半面、スズキ<7269>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>など、自動車株の弱さが目立つ。
日経平均は買い一巡後はこう着感が強まってはいるが、戻り高値圏での底堅い値動きであろう。米中通商協議ついては、乗り越えなければいけない課題があるものの、話し合いは進んでおり、3月27日頃に予定されている米中首脳会談で正式な合意が結ばれる可能性も出てきたと報じられており、売り方にとっては買い戻しを迫られる。また、中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日から開幕する。最悪の事態を回避したこともあり、2019年経済成長目標や政策等に期待が高まる格好になりそうである。そのため、中国関連への見直しも強まりやすいだろう。
また、需給面については買い一巡後のこう着といった流れが続いており、買い方は依然として神経質になりやすいところであろう。短期的な過熱を警戒する声も聞かれていることもあり、大きく買いには傾きづらい需給状況であるとみられる。売り方による買い戻し中心の需給状況となれば、トレンドは引き続き強まりやすいと考えられる。
■ドル・円は小じっかり、米中合意観測で円売り継続
4日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。米中通商協議で両国の合意に思惑が広がるなか、円売り主導でドルは112円台を付ける場面もあった。
前週末から米中協議での合意に楽観的な見方が強まっており、ドル・円、クロス円では円売り方向に振れている。トランプ米大統領が週末の講演で連邦準備制度理事会(FRB)を批判しドル高をけん制したが、ドル売りは限定的となった。
ドル・円はショートカバーで一時112円台を回復。ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、目先の日本株高継続期待でリスク選好的な円売りは続く見通し。上海総合指数など中国株のプラス圏推移も、円売りを支援しそうだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円76銭から112円01銭、ユーロ・円は127円16銭から127円48銭、ユーロ・ドルは1.1366ドルから1.1384ドルで推移した。
■後場のチェック銘柄
・エムティジェネックス<9820>やピーエイ<4766>など、11銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「緩和を粘り強く続け、物価安定目標を実現したい」
「出口戦略を具体的に検討するには至っていない」
【経済指標】
・日・2月マネタリーベース:+4.6%(1月:前年比+4.7%)
・豪・1月住宅建設許可件数:前月比+2.5%(予想:+1.5%、12月:-8.1%←-8.4%)
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<HH>
関連銘柄
銘柄 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
4766
|
300.0
(10:19)
|
-1.0
(-0.33%)
|
6762
|
2,025.5
(10:33)
|
+22.5
(+1.12%)
|
6954
|
4,100.0
(10:33)
|
+66.0
(+1.63%)
|
7203
|
3,106.0
(10:33)
|
+141.5
(+4.77%)
|
7267
|
1,498.0
(10:33)
|
+53.5
(+3.70%)
|
7269
|
1,748.5
(10:33)
|
+9.5
(+0.54%)
|
8035
|
23,790.0
(10:33)
|
+90.0
(+0.37%)
|
9820
|
2,512.0
(09:54)
|
-5.0
(-0.19%)
|
9984
|
9,024.0
(10:33)
|
+103.0
(+1.15%)
|
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