今週の日経225相場予想 週末にかけてボラティリティが高まる?(2/25週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は続騰。週初21,310円で寄り付いた日経225(TFX)は、米国株の上昇を受けて週初から大幅高となり21,000台を回復。米中通商協議が進展するとの思惑からリスクオンムードが強まる中で、バイオ関連銘柄の急騰もあり、底堅い展開となりました。
今週の主要経済指標は以下のとおりです。経済指標においては、週末の28日と3月1日に主要な経済指標が集中しており、特に28日の米第4Q実質GDPと3月1日(日本時間3月2日0時)の米2月ISM製造業景気指数に注目です。
また、モラー特別検察官によるロシアゲート疑惑に関する報告書の提出、パウエル米FRB議長の議会証言(26日、27日)、ベトナムで開催される米朝首脳会談(27日~28日)、非常事態宣言をめぐる米国の債務上限引き上げ協議などもあり、今週から来週にかけてマーケットに大きく影響しうるニュースが飛び交う可能性があります。
これまで継続されていた米中貿易協議については、結局先週末までに纏まらなかったとはいえ、ヘッドラインはこの協議が上手く進んでいると報じられていることに加え、中国への関税引き上げ期限が延長をトランプ大統領がTwitterでつぶやいていることもあり、マーケットは楽観的なスタンスになっています。
ただし、世界経済が鈍化しつつある中、米国の欧州車や日本車への関税引き上げ懸念やイギリスのEU離脱問題などもあり注意が必要です。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
12月末の安値から上昇して推移し、21,000円台での推移となっています。価格が13週移動平均線の上側に位置しており、上昇傾向のストキャスティクスも50%を上回りましたが、21,784円に位置する26週移動平均線や22,068円に位置する52週移動平均線が位置する52週移動平均線がレジスタンスとして意識され、22,000円を突破できるかどうかが上昇トレンド転換への鍵となります。逆に、これらを上回れず、ストキャスティクスが下落基調となるようであれば、売りを考えたいところです。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足チャートは転換線に支持されながら上昇傾向にあり、先々週は一目雲の上限を上回ったことで、以前からお伝えのとおり三役好転となりました。
短期的には上昇トレンドと見ており、当面は、一目の雲の上限や転換線、基準線がサポートとして機能するものと思われますが、遅行スパンは一目の雲にさえぎられる形となっており、22,000円処には200日移動平均線が位置していることからこれらがレジスタンスとして意識されます。
そのため、ストキャスティクスが80%を下回り下降基調となるようであれば、売りを考えたいところです。
このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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