材料による動意はまだ初動、真空地帯を駆け上がる期待大
時価総額:1707.5億円
PER:39.94倍
PBR: 4.15倍
地図情報システムの国内筆頭でカーナビ向け電子地図データに強みがある。どちらかと言えばドローン向けなどの角度からのアプローチが増えていたが、業績寄与度からみれば物足りなかった。ここにきて、自動車業界との連携が強まるニュースは本格需要が期待できそう。
昨日の日経新聞1面で、自動運転に不可欠とされる地図データ基盤の構築に向けてトヨタ自動車や米GMが高精度な地図データを共有するニュースが取り上げられた。先行する米グーグルに危機感を抱く自動車業界が地図データ企業との連携を強める流れが本格化していくとみられ、関連企業には追い風材料となりそうだ。
株価はニュースを材料視してか地合いで持ち上げられたかはともかくとして、決算発表後の高値を更新。上値抵抗として意識された100日・200日移動平均線を上抜けてきたこととあわせて一目均衡表は三役好転。テクニカル支援材料も相まって上値を試す展開に期待がもてそうだ。価格帯別出来高では、昨年10月の急落局面でこの先の価格帯では抵抗なく下げたため、ほぼ真空地帯となっている。本格リバウンドはこれからだろう。