一般教書演説はサプライズなし
トランプ大統領の発言を一部抜粋すると
「中国は何年にもわたり、米国を狙って知的財産を盗んでいる」
「議会に不法移民を終わらせるように促す」
「メキシコ国境の壁は作る」
といったようにやや強気トーンが目立つ内容となっています。講演前に融和姿勢を見せるのではとの思惑もあったため、ドル売りで反応した形です。しかし、サプライズはなく、値動きは限定的でドル円は109.80円付近で方向感をなくしています。
トランプ大統領の一般教書演説では想定内の内容だったこともあり、ドル円はレンジ内で次のテーマを探る時間帯が続きます。そうしたなか、明日2月7日(木)の9:00に予定されているパウエルFRB議長の講演に注目が集まります。
前回のFOMCでパウエルFRB議長は明確にハト派へと政策変更したものの、ドル円は下げ渋っており、株価の上昇や、米雇用統計を始め堅調な米経済指標からリスクオンの円安がドル円の方向感をなくしています。
FOMCや米雇用統計後は初めてのパウエル議長発言となるだけに今後のヒントを見つけ出したいところです。ただし、パウエル議長の発言でも動きが出ないのであればドル円はレンジと割り切ってトレードするしかなさそうです。上値の目処は2月4日の高値110.16円でブレイクするようであれば200日移動平均線の差し掛かる111.25円まで視野に入ります。下値の目処は節目の109.00円あたりを想定しています。