日銀は存在感を示せるか 黒田日銀総裁の会見に注目
また、先ほど行われた日銀金融政策決定会合では物価2.0%目標は維持されて金融政策は現行の緩和政策が維持されましたが、展望リポートでは2019年度の物価見通しが下方修正されたことで、ドル円は109.80円まで上げ幅を拡大しています。15:30からは黒田日銀総裁の記者会見が予定されており、内容次第では110円をトライする展開もあるでしょうか。
さて15:30に予定されている黒田日銀総裁の会見では国際通貨基金(IMF)が世界経済成長率見通しを下方修正したことでどのような見解を示すのか注目が集まります。世界的な景気後退を背景に金融緩和が長期的に継続されるとマーケットを意識させるような発言があれば、ドル円はポジティブに反応するかもしれません。また、ドル円は節目となる110円に迫っていることもあり、ロンドン勢が上方向のロスカットを狙って荒らしに来る可能性も否定できません。その他、米中通商協議は水面下でタフな交渉が続いているようですが、報道は二転三転しており、判断が難しくなってきました。今夜のNY市場もニュースヘッドラインには警戒が必要となりそうです。