【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2018/12/12 12:27 - 「【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)」(みんかぶ株式コラム)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

【IRアナリストレポート】レシップホールディングス(7213)

著者:鈴木 行生
投稿:2018/12/12 12:27

~バスのAFC(運賃システム)、TMS(運行管理システム)で大きく浮上~

【ポイント】
・国内の首都圏バスICカード運賃システムの更新需要が、今2019年3月期下期から本格化している。ここから1年半はフル操業で、大幅な増益効果が見込めよう。一方、海外では米国、欧州、シンガポール向けに開発案件を推進している。その準備で設備投資や研究開発費が増加している。先行投資負担はあるものの、業績は大きく好転、来期は12年ぶりにピーク利益を更新しよう。

・当社はバスのAFC(いわゆる運賃箱)で、国内シェア6割を有する。首都圏でのバス用ICカードシステムが更新期に入った。その中で、当社のシェアは上がっている。初受注は戦略的に対応するので、初期の負担が発生するが、中期的には収益面で十分取り戻すことができよう。

・今後、バスの高機能化が進む。第2の柱であるTMS(運行管理システム)でも、多言語表示、カラーLED表示に加え、バスドライバーが次のバス停情報の設定を手動で操作しなくてよい自動歩進装置(GPS活用)なども本格的に普及してこよう。その核となるTMS車載器「LIVU」(ライブ:LECIP Intelligent Vehicle Unit)を開発し、既にバス会社での採用も始まっている。路線バスでの標準装備に向けて注目度は高い。

・2021年3月期までの中期5ヵ年計画では、売上高200億円、営業利益10億円以上を安定的に計上することを目標にする。国内の業績は更新需要で大きく盛り上がってくるが、3年後に向けて、TMSの新製品や海外ビジネスを伸ばそうと注力している。

・海外ビジネスは、海外売上比率20%を目標に黒字化を目指す。今は先行投資負担が重いが、海外の採算が改善してくれば、全社的に10~15億円の営業利益を安定的に達成することができるようになろう。米国、欧州、アジアで市場開拓は今一歩努力を要する。

・事業の特性上、売上・利益は4Qに大きく上がってくる傾向が強かったが、バスシステムの更新需要の効果で、四半期ごとに黒字が見込める展開となろう。今期は、会社計画の経常利益10億円は達成でき、来期は経常利益で16億円が見込めよう。ROEも20%を超えてくるので、株式市場での評価は大きく高まってこよう。

目 次
1.特色 情報処理(非接触ICカード利用)、電力変換(電源)、 光(LED)が得意
2.強み バスの運賃収受システムで国内シェア6割を有するトップメーカー
3.中期経営計画 オリンピックに向けて国内の更新需要が本格化
4.当面の業績 来期はピーク利益を更新しよう
5.企業評価 内外での新規受注案件の仕上がりに注目

レシップホールディングス <7213>
企業レーティング B
株価
(2018年12月11日)
694円
時価総額 89億円
(12.79百万株)
PBR 3.04倍
ROE 17.7%
PER 16.8倍
配当利回り 1.2%
総資産 13203百万円
純資産 2592百万円
自己資本比率 19.6%
BPS 228.3円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2008.3 18511 1232 1208 686 53.7 8.5
2009.3 16933 1070 1104 521 43.3 8.5
2010.3 13585 29 64 41 3.3 7.5
2011.3 12551 121 154 46 3.7 6.25
2012.3 13059 493 514 132 10.4 7.5
2013.3 13480 477 526 292 23.4 7.5
2014.3 14157 151 164 -98 -9.1 8.5
2015.3 20215 603 779 227 20.8 8.5
2016.3 16203 -571 -649 -1378 -125.3 7.5
2017.3 16985 483 354 50 4.6 7.5
2018.3 15749 -235 -248 -454 -40.9 7.5
2019.3(予) 20000 1000 1000 460 41.4 8.5
2020.3(予) 23000 1600 1600 850 74.9 8.5

(2018.9ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2005年11月1:10、2014年4月1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/reshiltupuHD201812.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
600.0
(04/19)
-3.0
(-0.49%)

みんかぶおすすめ