【IRアナリストレポート】日進工具(6157)

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最新投稿日時:2018/11/20 14:33 - 「【IRアナリストレポート】日進工具(6157)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】日進工具(6157)

著者:鈴木 行生
投稿:2018/11/20 14:33

~超硬小径エンドミルで業界No.1、高まる生産効率と新製品の寄与~

・今2019年3月期の上期も好調であった。2Q累計の経常利益は前年同期比+18.1%の増益となり、売上高経常利益率も28.0%(前年同期26.5%)を確保した。但し、1Qから2Qにかけて需要は堅調ながらやや鈍化し、下期は米中貿易摩擦の余波が影響しよう。下期は大型展示会関連の費用増なども加わってくる。

・しかし、小径エンドミルに特化した経営戦略が着実に成果に結びついている。今後とも、自動運転、ロボット、電子ユニット部品などの新しい分野において、精密微細加工はますます進展し、当社が得意とする市場は国内と共に、海外でも拡大が見込めよう。

・新しい需要先として、自動運転に関わるセンサーやカメラ、FCV(燃料電池車)では水素発電のためのセパレーター、意匠性の高いヘッドライトなどの金型の精密加工に当社の工具が使われていく。スマホや半導体関連でも多様化、大容量化で電子部品メーカー向けに需要が拡大している。IoT関連でも市場は広がってこよう。

・11月に新しい開発センター(投資額13億円)の建設を、仙台工場の敷地でスタートさせた。2019年秋に完成予定であるが、精密加工に必須の免震・制震構造を取り入れた先端的な開発センターとなろう。さらに、新分野の需要は旺盛なので、次の新工場も早めに対応する必要がある。資金面では、いずれも内部資金で十分充当することができる。

・後藤社長の経営哲学は、利益率重視で規模は追わない。新しい分野の開拓では、顧客が新製品の加工方法を開発している段階から関わっていく。R&D投資に力を入れており、業界トップのCBN(立方晶窒化ホウ素)素材を利用した高付加価値エンドミルは、用途が広がって、順調に伸びている。次のPCD(ダイヤモンド焼結体)素材を利用したエンドミルも、鏡面加工の分野などで市場開拓が始まっている。

・業績はピーク利益の更新が続こう。原材料の値上げの影響を克服していく必要があり、来2020年3月期は大型投資の償却負担なども増えてくるが、フリーキャッシュ・フローが積み上がってくるので、継続的な増配が期待できよう。ニッチな市場で高収益を実現する企業として、株式市場での評価はさらに高まってこよう。

目 次
1.特色 超硬小径エンドミルで業界トップ
2.強み 一貫した集中と差異化で攻める
3.中期経営戦略 さらなる小径化・長寿命化を進め、内外の新市場を開拓
4.当面の業績 難加工に適する新製品も寄与し、ピーク利益の更新が続こう
5.企業評価 競争力の強化で先行し、高収益を継続

日進工具 <6157>
企業レーティング
株価
(18年11月19日)
2453円
時価総額 307億円
(12.5百万株)
PBR 2.42倍
ROE 15.5%
PER 15.6倍
配当利回り 1.8%
総資産 14595百万円
純資産 12713百万円
自己資本比率 86.7%
BPS 1011.7円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2011.3 4977 794 834 426 37.4 6.25
2012.3 5781 962 1032 535 43.0 8.75
2013.3 5997 921 951 527 42.2 9.75
2014.3 6418 1069 1107 694 55.6 15.0
2015.3 7402 1481 1534 973 77.9 20.0
2016.3 8382 1914 1954 1342 107.4 25.0
2017.3 8825 2013 2026 1420 113.6 40.0
2018.3 9767 2685 2733 1903 152.2 45.0
2019.3(予) 10800 2850 2880 1970 157.6 45.0
2020.3(予) 11500 3100 3130 2140 171.2 50.0

(2018.9ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2012年10月に1:2、2014年10月に1:2、2017年1月に1:2の株式分割を実施。2016.3期以前のEPS、配当は修正ベース。2014.3期は60周年記念配(5円相当)、2017.3期は2部上場記念配(5円)、2018.3期は1部上場記念配(5円)を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/niltusinnkougu201811.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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