今週の米ドル/円予想 下げ止まるかどうかの分水嶺(11/19週)
先週のドル/円の動向と今週の主要イベント
先週の米ドル/円は反落。週初113.855で寄り付いた米ドル/円はイギリスのEU離脱についてイギリス内の動向を懸念したリスクオフのドル買い円買いにより、113円台から114円台前半で上値の重い展開で推移していましたが、原油価格や日本株・米株の下落を受けて、円が買われドルは売られる展開となりました。
今週の主な経済指標は図のとおりで、引き続きイギリスのEU離脱問題、通商問題、イタリアの財政問題、ロシア疑惑、サウジ記者殺害問題、原油価格動向に注目です。
米ドル/円(TFX)週足 チャート
米ドル/円の週足チャートです。
移動平均線は上から順に13週、26週、52と並んでおり、価格はその上側に位置していること、また、ストキャスティクスも辛うじて50%の上側で上昇傾向となっていることから、引き続き中長期的な上昇トレンドと見ています。一方、先週の高値114.21や、10月3日の高値114.565がレジスタンスとして意識されやすいものと思われ、中長期的には13週移動平均線が位置する112.543をバックに押し目買いを考えたいところです。
米ドル/円(TFX)日足 チャート
日足チャートは、先週、日々線が転換線と雲の上限を下回り、本日は基準線も下回って推移しており、ストキャスティクスは下降基調となっているため、19日終値ベースで基準線や雲の上限を上回ることができるかどうかに注目です。これらを上回ることができるのであれば、雲の上限や基準線がサポートとなり底堅い展開が考えられます。
逆に、これらを下回る場合は、雲の下限となる112円付近までの下落の可能性が出てきます。
このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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