欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、欧州通貨買いは続かずドル選好の地合い

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最新投稿日時:2018/11/15 17:25 - 「欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、欧州通貨買いは続かずドル選好の地合い」(フィスコ)

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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、欧州通貨買いは続かずドル選好の地合い

配信元:フィスコ
投稿:2018/11/15 17:25
今日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。英国の欧州連合(EU)離脱草案の閣議了承を受け、ポンドとユーロの買戻しが先行する可能性はあろう。ただ、議会承認は困難との見方から欧州通貨買いは一服し、ドル選好地合いに戻りそうだ。

ドル・円は、前日の取引でブレグジットの進展を受けた欧州通貨の持ち直しと米国の長期金利や株価の弱含みで113円30銭まで売り込まれたものの、その後の欧州通貨の失速で113円半ばに戻した。本日のアジア市場では日経平均株価の軟調地合いを背景に円買いに振れやすいものの、113円前半は押し目買いが強くドルは下げづらい。

アジア市場で欧州通貨は底堅い値動きだが、イタリア政府が欧州委員会に再提出した2019年予算をめぐり同国とEUの対立は先鋭化する見通しで、ユーロ・ドルの下落基調に変わりはない。このため、引き続き安全通貨としてドルが選好されやすい展開となろう。

また、ブレグジットに関しても不透明感が増している。メイ政権の離脱草案は議会承認が必要となるが、保守党の下院での議席数は650の半数を下回っている。加えて、保守党内は離脱派の反発が強く、連立相手の北アイルランド民主統一党(DUP)の協力を得ても議会通過は困難な情勢とみられる。

労働党のメイ政権への協力は非現実的でポンド・ドルは買いづらく、結果としてドル買いを支援しよう。一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は日本時間の本日早朝行われた講演で、経済の先行きについて慎重な見解を示しており、ドル買いも限定的となりそうだ。原油価格の続落で米株安にも警戒したい。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.2%、9月:-0.8%)
・19:00 ユーロ圏・9月貿易収支(8月:+117億ユーロ)
・22:30 米・10月小売売上高(前月比予想:+0.5%、9月:+0.1%)
・22:30 米・11月NY連銀製造業景気指数(予想:20.0、10月:21.1)
・22:30 米・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:20.0、10月:22.2)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:21.3万件、前回:21.4万件)
・22:30 米・10月輸入物価指数(前月比予想:+0.1%、9月:+0.5%)
・24:00 米・9月企業在庫(前月比予想:+0.3%、8月:+0.5%)
・24:00 米・クオールズFRB副議長が上院議会証言(銀行監督)
・01:30 パウエル米FRB議長が会合出席(ダラス連銀ヒューストン支店主催)
・03:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(マドリード)
・05:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答
・ブラジル休場(共和制宣言記念日)


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配信元: フィスコ

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