日経225相場予想 米国の3Q決算発表で買われやすくなる(10/22週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は軟調に推移。週初22,791円で寄り付いた日経225(TFX)はムニューシン財務長官の発言が日米貿易摩擦を想起させたことや2019年の消費増税の実施が今後の景気減速が警戒されたことなどにより22,261円まで下落。
その後は米株の上昇を受けて23,200円まで値を戻すも上海株の下落で中国リスクが再燃したことや米国とサウジの関係悪化懸念などを受け22,359円まで下落。週末にかけて22,900台まで値を戻す展開となりました。終値は22,711円。
今週の主要な経済指標は図のとおりで、週後半に注目材料が集中しています。また、米国においては今週から11月第2週までは第3四半期の企業決算が集中しており、特に今週は23日のキャタピラーや3M、マクドナルドなど、24日にはボーイングなど、NYダウ構成銘柄でウェートの高い企業が、また、25日にはFANG銘柄のアルファベット(グーグル)やアマゾンが決算発表を控えており、政治動向や主要経済指標の発表に加えて決算発表が今後の株価の方向性を決定するものと考えられます。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
これまで概ね52週移動平均線に下支えされる形で推移しており、先週も一時的にこれを下回る局面もありましたが、辛うじて終値ベースで52週移動平均線を上回って引けました。
今週は再度、これを下回ってスタートしておりストキャスティクスの%D(赤色の線)も下向きで28%まで下落していますが、4月の安値時点でのストキャスティクスも21~22%まで下落してから相場は反発しており、移動平均線は依然として上昇トレンドを示しているため、決算発表や中間選挙を控え調整局面もそろそろ終了するのではないかと考えており、押し目買いの準備をおこないたいです。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
一方、日足チャートも先週末時点で辛うじて200日移動平均線や雲の下限を上回って引けたものの、今週は再度これらを下回る展開になっています。
そのため、今週は200日移動平均線を巡る攻防を想定しており、どちらかと言うとこれを上回ってくる展開を考えています。
目先は200日移動平均線がレジスタンスとして意識されると思われますが、これを上回ると雲の下限が上値抵抗になると考えています。
このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: