豪ドル/円 日足チャート分析
【見通し】 「テクニカル分析」+「アノマリー分析」→『8月後半買い』が有効か
先月27日の当コラム(「『8月相場』の季節的アノマリーについて」)でもお伝えした、【8月は豪ドル安になりやすい】という季節的アノマリー(※)。
8月前半(8/1~15)の高安レベルでは「▲3.38円」、また昨日(8/22)までの終値レベルにおいても「▲1.43円」となっていることから、【8月=豪ドル安アノマリー】は今のところワークしていると捉えて良さそうです。(※アノマリー:マーケットにおいて、はっきりとした理論的根拠を持つ訳ではないものの、よく当たるかもしれないとされる経験則・パターンのこと。)
その一方で、【豪ドル/円は、8月後半から12月後半にかけて上昇しやすい】という季節的アノマリーの存在も。(※2000年以降2017年までの18年間では16回の陽線引け。陽線引け率は.888。) [注:「8月終値起点、12月終値終点」での計測]
こういったアノマリーを踏まえた上で、豪ドル/円・日足チャートを見てみると、足もとではトレンド変化の兆しが見受けられます。
上図チャートでは、1) ローソク足がBB(ボリンジャーバンド)・-2σライン付近にある状態で、2) SSTC(スローストキャスティクス)の2本の線が20%ライン付近で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”となり、また3) ローソク足がBB・-1σラインを上抜けブレークしたケース(上図赤色丸印)では、その後BB・+2σライン付近まで上昇するパターンが視認できます。
24日時点では、上記1)2)3)が概ね示現(上図黄色丸印および黄色矢印)していることから、これからの時間において、豪ドル/円は徐々に上値を試す相場展開となることが想定されます。
チャートのパターン分析に基づく縦軸予測では、BB・+2σライン(≒83.30円)付近までの上昇が、また、季節的アノマリー分析に基づく横軸予測では、これから12月末までの緩やかな上昇が想定されます。
目先は、ローソク足が終値レベルで21日MA(移動平均線)である「81.50円」(24日時点Bid値)を上抜けブレーク可否がポイントとなるでしょう。