テクニカル面も要注意
いつもお世話になり、有難うございます。
トレードタイムの平野です。
■今週は、移動平均50日線が引値ベースで割り込んだことを受けて売り優勢の展開を予想しています。
先週に引き続きトルコ情勢には一喜一憂し、更に米中貿易摩擦が上値を重くするのではないかとみています。
トルコは、米国に対して関税を一歩も引かない構えで、更に拘束している米国人を解放する気は全く無い様子です。そんな中、トルコ国債の格下げもあり、欧州通貨売りも来週は加速するのではないかとみています。特にユーロやポンドは一段の下げもあるとみています。
このトルコショックは一時的との見方もあるものの、最近の新興国通貨やコモディティからの資金流出は大きく、価格も大幅に下落しています。この流れが継続すれば、市場心理も下目線になり、安全通貨の日本円が買われる展開がドル円の上値を更に重くさせていると思います。
■そしてドル円の下落を加速させるトリガーはやはり米中貿易摩擦の行方ではないかとみています。
しかし、先週末に米中の次官が通商協議を行うと発表していることで、一旦、その貿易戦争懸念は和らいでいるものの、実際には今週23日から対中制裁関税第二段が発動されることもあり、市場としては揺さぶられる可能性はあるとみています。
一方、今週はジャクソンホールでの各中銀の動向やパウエル議長の発言には注視したいです。特に米国の追加利上げに対するコメント、特にトランプ大統領はこの追加利上げに反対していることや米中貿易問題をはじめ保護主義によっての世界情勢に対してどのようなイメージを持っているのかに注目したいです。
■最後に冒頭にもあるようにドル円のテクニカルです。
これまでもこちらでご紹介したように、移動平均50日線が引値ベースで割れています。また、サポートラインも割れたことも調整が入りやすいのは確かです。また、日柄的にも約5ヶ月間上昇を続けてきたので、調整は入りやすいのは確かです。
しっかりと調整の目処を確認しておきたいとお思います。
・110円節目
・120日移動平均線・・・109.30円(17日引値ベース)
・200日移動平均線・・・109.90円(17日引値ベース)
・半値押し・・・108.86円(今回の上昇トレンド3月終の安値と7月の高値に対する)