住友精密工業、パリ航空ショー開催でMRJ・哨戒機関連として見直し機運も
住友精密工業[東1](東1:6355)は、16日2円高の351円と小動き。フランス・パリ郊外のル・ブルジェ空港で、航空産業の商談・展示会である「パリ航空ショー(InternationalParis Air Show)2017」が19日~25日(現地時間)に開かれます。
三菱重工業と三菱航空機(愛知県豊山町、水谷久和社長)が開発を進めるリージョナルジェット「MRJ」が展示されます。
14日に三菱航空機の水谷社長は、日刊工業新聞などの取材に応じ、国産小型ジェット旅客機「MRJ」のANAホールディングスへの納入時期について『2019年を念頭において作業している』と20年半ばからの前倒しを目指す考えを示しています。
加えて、川崎重工業が製造し、海上自衛隊に納入している哨戒機「P-1」の飛行展示を行なう予定ですから、住友精に対する関心は高まるかもしれません。
同社は、MRJの降着装置開発にも参画、哨戒機「P-1」の脚システムを手掛けていることが注目されます。
同社株については、新日鉄住金から住商への株式譲渡が完了したことに伴い、6月28日付で住友商事の専務執行役員である、佐竹彰氏が住友精の取締役専務執行役員に就任する予定ですから、今後の展開に期待がかかります。
住友精はMRJの納入延期が響くため、今後4年間で国内外の全従業員の5%にあたる120人を削減する方針で、コスト削減を含めた構造改革で経営の立て直しを図る一方で、航空機の脚部である降着装置の修理・メンテナンス事業を拡大し、苦戦する航空宇宙事業のてこ入れを図るもよう。
今3月期は営業利益8億5000万円(前期比16.3%増)と回復を見込みますむ。PBR0.59倍と割り負け、26週移動平均線(358円)が上値抵抗線となっていますから、目先はもみ合うことも想定されますが、中長期では住友商事傘下で構造改革が進むか注目されます。
過去には住友商事が株式を引き受け、その後大幅に上昇したマツダ(東1:7261)の例もありますから、中長期的に押し目は注目されそうです。
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リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136
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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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