小次郎講師のボリンジャーバンド解説その11、「ボリバンまとめ!」

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最新投稿日時:2015/06/29 11:58 - 「小次郎講師のボリンジャーバンド解説その11、「ボリバンまとめ!」」(みんかぶ株式コラム)

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小次郎講師のボリンジャーバンド解説その11、「ボリバンまとめ!」

投稿:2015/06/29 11:58

「コジテク(小次郎講師の使えるテクニカル分析講座)実践編」第62回、そして第2部第17回!


□皆さん、こんにちは、小次郎講師です。


■助手のムサシです。よろしくお願いします。

□今日はボリンジャーバンドの11回目。ボリンジャーバンドの3つの視点のまとめ。

■3つの視点とはミッドバンド、バンドワイズ、%bですね。

□そう。そして、いよいよボリンジャーバンドの総合分析へとつながる。

■それは楽しみ。その前に小次郎講師からお知らせ

【セミナー】
・会場セミナー
7月18日(土)岡地東京、7月25日(土)岡地名古屋
詳細情報はこちらに掲載される予定です。http://www.okachi.jp/seminar/
・オンラインセミナー
7月29日(水)FXプライム
【ラジオ】
・ラジオNIKKEIマーケットトレンド
7月7日(火)より毎週火曜レギュラー出演!
http://www.radionikkei.jp/trend/
【DVD】
・「移動平均線大循環分析」基本編・中級編・上級編・応用編(4巻同時発売)
パンローリング社より7月発売開始予定(現在予約受付中)
https://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775964651
【本】
「あやちゃんのチャート分析1年生(仮)」
総合法令出版より7月下旬発売予定

1、ボリバンとは?

□ボリンジャーバンドは3つの視点で分析をするということでひとつひとつ解説をしてきた。その3つとは、ミッドバンド(単純移動平均線)、バンドワイズチャート、%bチャート。これらの情報がボリンジャーバンドに含まれている。とするとそれらを使って総合分析するのがボリンジャーバンドの正しい使い方とすぐわかる。

ミッドバンドで中期のトレンドの方向性を見て、バンドワイズでボラティリティを見て、%bチャートで現在の価格が相対的高さを判定するんでしたね。

□バンドワイズチャート、%bチャートと呼んでいるが、実際にはボリンジャーバンドを見れば、その中に含まれている情報。わざわざ別にチャートを用意しなくても大丈夫。%bは考え方はストキャスト同じ。ただ、ストキャスが相対的高さを点数で表しているとしたら、%bチャートは偏差値で表しているというようなこと。

■まあ、言ってみればということですね。

□つまりボリンジャーバンドは移動平均線とストキャスを足して、ボラティリティを加えたものと理解すればよくわかる。重要な点だけまとめてみよう。

【ボリバンは?】
・ミッドバンド(移動平均線)でトレンドの方向性を見る。
・バンド幅でボラティリティ(価格変動)の大きさを見る。
・バンドの中の価格の位置(%b)で価格の高さを判断。

2、ミッドバンドとは?

ミッドバンドは20日(単純)移動平均線。この移動平均線でトレンドの方向性を見る。これを使えば現在が上昇トレンドか、下降トレンドか、もみあいかはすぐにわかる。その識別法を教えたが覚えているね?

■覚えています。まずはミッドバンドの傾きを見て、その後、ローソク足の実体がミッドバンドより上にあるか、下にあるかで判定します。

□だね。さて、ボリンジャーバンドの計算式を正しく理解すればこの移動平均線が何故EMA(指数平滑移動平均線)ではなく、SMA(単純移動平均線)を使うのかがよくわかる。何故だっけ?

■えーと・・・何故でしたっけ?

□ボリンジャーバンドの肝は標準偏差を使って価格変動のボラティリティを見ているということ。その標準偏差の計算式まで勉強したね。どうやって計算するんだっけ?

■えーと、まず、一番最初は20日間の終値の平均値を計算して、それから。あっ。

□気がついたようだね。標準偏差の計算には20日間の終値の単純平均を使う。標準偏差が単純平均なら、ミッドバンドも単純平均を使わなければいけない。偏差値の話をしたね。偏差値50というのは平均点のことを言う。ミッドバンドは偏差値50を示している。だとしたら、ミッドバンドは単純平均でなくてはならない。

■ですね。

□また、それがわかるとボリンジャーバンドは移動平均線大循環分析と相性がいいこともわかるはず。どちらも真ん中に20日(単純)移動平均線を中心に添えたチャート分析だからね。

■なるほど。20日移動平均線ってやっぱり重要なんですね。

□そして移動平均線と価格のクロスはゴールデンクロス・デッドクロスという売買シグナル。正直言って、それだけだと騙しが相当あるのだけど、それにストキャスを足して、ボラティリティ分析を加えればゴールデンクロス・デッドクロスも相当有効になるということ。

■今まで聞いたボリンジャーバンドの分析にゴールデンクロス・デッドクロスを使っているところありましたっけ?

□いっぱいあったぞ。覚えてないのか?ミッドバンドでトレンドを見抜くとき、上昇トレンド、下降トレンドはミッドバンドとクロスしたことによって終了と見なす。そして、ボリンジャーバンド最大のシグナルバンドウォークも、ミッドバンドとクロスしたことによって終了と見なすと学んできたはず。

■そうか、手じまいサインとして、ゴールデンクロス・デッドクロスを使ってるんですね。

3、バンド幅

バンド幅が最小に縮小することをスクイーズ(squeeze)と言い、最大に拡大することをボージ(bulge)と呼ぶ。

■どちらもトレンド転換の印でしたね。

□そうだね。しかし、ボージはトレンド終了のサイン、スクイーズはこれから新しいトレンドが生まれる予兆。

■なるほど、スクイーズというのはすぐに意味がわかりますね。トレンドが終了し、値動きがなくなったところから新たなトレンドが発生すると、そこにスクイーズが出来る。

□だね。

■ボージは急騰・急落してトレンドが終了というときに起こるんでしょうね。買い方の投げや売り方の踏みが出てくると、価格が暴騰暴落してトレンドが終了する。

□意味を理解するとわかりやすいね。ということはボージで上昇トレンドが終了するとその後に反動の急落が起こりやすい、ボージで下降トレンドが終了したときも同様。反動で急騰が起こりやすい。

■なるほど。気を付けなきゃ。

□逆にバンド幅が一定で変わらないのは長続きする安定上昇期、長続きする安定下降期。

■そして、もみあい期にもバンド幅は一定となる。

□ボリンジャーバンドはそのもみあいの終了も教えてくれる。スクイーズでね。

■すごいですね。テクニカル指標はたくさんありますが、もみあいの終了を教えてくれる指標はボリンジャーバンドだけです。

□特に期間130本前後(日足で6ヶ月程度)の最小スクイーズの後はチャンス。大きなトレンドが発生しやすいと言われている。その中でも特にもみあい130本前後の最終スクイーズは大注目だ。

4、相対的価格の高さ

□バンドの中で価格がどこにいるかで相対的な高さがわかる。ミッドバンドのところに価格があれば平均点。+2シグマのところに価格があれば、東大に入れるくらい価格が高いということがわかる。

■でも、買われすぎだから売ればいいと短絡的に解釈してはいけないんですよね。非常に買いエネルギーが高まっているというふうに理解すると。

□さすが、復習してきているね。価格がバンドの中でどの位置にいるかが一番重要なのはバンドウォークを発見するため。バンドウォークこそ、価格変動の中で最も安定して動くところ。上昇トレンドのバンドウォークを見つけたら、買いで出動し、下降トレンドのバンドウォークを見つけたら、売りで出動する。ここが一番おいしいところなので、ここは逆に、取らなければいけないところ。バンドウォークを%bで話すと、91.2%を中心にした上昇トレンド、8.8%を中心にした下降トレンド。

■5つの線を%bで表すと、

【5つの線の%b】
 +2シグマ=100%
 +1シグマ=75%
 ミッドバンド=50%
 -1シグマ=25%
 -2シグマ=0%

■ということは91.2%というのは相当+2シグマ寄りですね、8.8%というのは相当-2シグマ寄りですね。

□それ大事だね。そこを中心にウェーブしながら上昇したり下降したりするわけだから、安定上昇トレンドのバンドウォーク中にいくらでも+2シグマを超えることがある、安定下降のバンドウォーク中にいくらでも-2シグマを下回る。

■+2シグマを超えたら売り、-2シグマを割り込んだら買いと短絡的に理解している投資家はだから失敗してしまうんですね。

□もみあい中は確かに+2シグマと-2シグマの間を行ったり来たりしているのだけどね。それらをゾーンとクロスという言葉で表現する。

■ゾーンとクロス?

91.2%のところを中心に+2シグマに沿って安定上昇しているバンドウォーク時、8.8%のところを中心に-2シグマに沿って安定下降しているバンドウォーク時。それ以外は+2シグマから-2シグマ、-2シグマから+2シグマへクロスをしているということ。

■そうすると+1シグマから-1シグマの間に価格が長期間いるということはほとんど考えられないんですね。

□そうだ。長期間いるのは+2シグマ近辺と、-2シグマ近辺のみ。後はクロスとわかれば、相当有利にトレードが出来る。

■勉強になりました。ありがとうございました。

□本日はここまで。

■起立、礼。

今日のまとめ


・ボリンジャーバンドは移動平均線とストキャスを足して、ボラティリティを加えたもの

【ボリバンは?】
・ミッドバンド(移動平均線)でトレンドの方向性を見る。
・バンド幅でボラティリティ(価格変動)の大きさを見る。
・バンドの中の価格の位置(%b)で価格の高さを判断。

・ボリンジャーバンドは移動平均線大循環分析と相性がいい。どちらも真ん中に20日(単純)移動平均線を中心に添えたチャート分析。

・ボージで上昇トレンドが終了するとその後に反動の急落が起こりやすい、ボージで下降トレンドが終了したときも同様。反動で急騰が起こりやすい。

・バンド幅が一定で変わらないのは長続きする安定上昇期、長続きする安定下降期。
・もみあい期にもバンド幅は一定

・バンドウォークを%bで話すと、91.2%を中心にした上昇トレンド、8.8%を中心にした下降トレンド。

【ゾーンとクロス】
・91.2%のところを中心に+2シグマに沿って安定上昇しているバンドウォーク時、8.8%のところを中心に-2シグマに沿って安定下降しているバンドウォーク時。それ以外は+2シグマから-2シグマ、-2シグマから+2シグマへクロスをしているということ。

□第2部第17回講義終了。

■「起立、礼!」

□本日の講義をマスターしたなら、単位を2単位差し上げよう。
本日の単位数2  累計単位数34
中級テクニシャンまで後66単位!

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配信元: みんかぶ株式コラム

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