株の取引口座には、
「特定口座(源泉徴収あり)」
「特定口座(源泉徴収なし)」
「一般口座」 の3つがあります。
この中でこのページでは「特定口座(源泉徴収なし)」の概要、メリット・デメリット、その他確定申告の方法をご説明したいと思います。
※「特定口座(源泉徴収あり)」「一般口座」については下記をご覧ください。
・株の特定口座(源泉徴収あり)のメリット・デメリット_2015年版
・株の一般口座:確定申告の方法_2015年版
また「確定申告の書き方」についてはこちらで詳しく説明しています。
・2015年度版_株の確定申告の仕方(書き方)
まずは「特定口座(源泉徴収なし)」のメリット、デメリットを項目にわけてご説明します。
特定口座(源泉徴収なし)のメリット・デメリット
【特定口座(源泉徴収なし)のメリット】
■利益が20万円以下なら確定申告を行う必要がない
特定口座(源泉徴収あり)では20万円以下の利益でも税金が引かれるのですが、特定口座(源泉徴収なし)と一般口座はその場合は確定申告が不要となります。2014年の株売買利益の税率は約20%(正しくは20.315%)、仮に20万利益の場合ですと約4万違います。
■途中で源泉徴収されないため、投資資金を最大限に活用できる
特定口座(源泉徴収あり)は株で利益を上げる(利益がある状態で決済する)タイミングで源泉徴収がされますが、特定口座(源泉徴収なし)はその年の確定申告、2014年の場合ですと2015年2月16日〜3月16月に確定申告を行い、その後税務署から支払通知が来ます。
つまり、その間は税金を支払う必要が無いため、儲けた利益を最大限活用できます。
※ただ遅かれ早かれ税金を払う必要があることには変わりません。
■証券会社が年間取引報告書を作成してくれるため、自分で利益額の計算をする必要がない。
こちらは一般口座と比較してのメリットになります。
特定口座では税務署に添付資料として提出する年間取引報告書を証券会社が作成してくれますが、一般口座では自分で年間取引報告書を作成する必要があります。
年間取引報告書は1年間の売買履歴から算出する必要があり、取引回数が増えるとかなり面倒な作業ですので特定口座(源泉徴収あり)が嫌な方は、一般項ではなく特定口座(源泉徴収なし)をオススメします。
【特定口座(源泉徴収なし)のデメリット】
■株で20万以上の利益を上げると確定申告をする必要がある
源泉徴収ありの特定口座の場合は原則確定申告は必要ありませんが、残りの2口座では20万以上の利益を上げると確定申告の必要があります。20万以上利益を上げる自信があって「特別な理由」で確定申告が必要な方以外は特定口座(源泉徴収あり)にしておいたほうが無難かもしれません。
※源泉徴収ありの特定口座については「株の特定口座(源泉徴収あり)のメリット・デメリット_2015年版」をご覧ください。
■配偶者・親の扶養に入っている方
もし学生や専業主婦など配偶者もしくは親の扶養に入っている方は確定申告を行うと利益によって扶養から外されてしまうことがありますので源泉徴収なしの特定口座はオススメしません。
※「源泉徴収ありの特定口座」が良いです。
もし扶養を外れてしまうとご家族の負担が増えることになりますので極力「源泉徴収ありの特定口座」が良いかと思います。
特定口座(源泉徴収なし)がオススメの人
■年間の利益が20万以下になると想定される方
長期投資などで基本は決済せずに配当だけを貰って且つ、それが20万以内になる想定がされる人などはこの口座が良いと思います。20万以内なら確定申告が不要の分、「源泉徴収ありの特定口座」と比べるとお得です。
また儲けるか損するかわからないけど、手間をかけてでも極力コストは抑えたいと思う方は年間利益が0円~20万以内である可能性を考えてこちらの口座にしておくのも手です。
■FXや商品先物など、株以外の売買をしている方
株とFXや先物は損益通算はできませんが、どちらかの利益が20万を超えた場合は確定申告が必要となります。「どうせ確定申告(税務署に行く)のは変わらない」と言う意味で特定口座(源泉徴収なし)も一興かと思います。
ちなみにFXなどは特定口座ではありませんが同じように年間取引報告書をFX会社が作成しますので確定申告も難しくはありません。
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