■業績動向
1. 2018年4月期第2四半期累計の業績概要
Hamee<3134>の2018年4月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比17.6%増の4,210百万円、営業利益が同42.0%増の550百万円、経常利益が同32.1%増の470百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同30.7%増の310百万円と2ケタ増収増益となり、半期ベースで過去最高業績を連続更新した。また、第2四半期累計の会社計画は非開示だったが売上高はほぼ計画どおりに推移し、利益ベースでは保守的な計画を立てていたこともあり各項目で上回った。
売上高は「iFace」をけん引役にコマース事業が前年同期比15.8%増となったほか、プラットフォーム事業も契約社数の増加や既存顧客の平均単価上昇により同27.3%増となり、そろって好調に推移した。売上総利益率は前年同期比2.9ポイント上昇の50.5%となった。事業セグメント別で見ると、コマース事業は自社企画商品の売上構成比が上昇したほか、卸販売比率が低下したことにより同5.4ポイント上昇の50.3%となった。一方、プラットフォーム事業については、成長加速に向けた機能開発やサポート人員の増員、及び契約社数5千社達成に向けたインフラ投資を実施したこと等により、同11.3ポイント低下の54.1%となったが、両事業ともに会社計画に対しては上回って推移した。
販管費率は前年同期比0.7ポイント上昇の37.5%となった。物流費率は前年同期比0.7ポイント低下したものの、人件費率が同0.6ポイント、支払手数料率が同1.2ポイント上昇したことが要因だ。物流費率については、コマース事業において単価の高い「iFace」等の販売が好調に推移したことが低下要因となっている。一方、人件費については国内の営業体制強化や韓国子会社の人員増に加えて、2018年4月期より新たに中国、インドの子会社を連結対象としたことが上昇要因となっている。また、支払手数料率が大きく上昇したが、これはコマース事業においてAmazonの売上比率が上昇したことに伴って、FBAサービスの手数料が増加したことが主因となっている。
※FBA(フルフィルメント by Amazon)サービスとは、商品の注文処理から出荷・配送・返品までの物流工程を一括してAmazonが引き受けるフルフィルメントサービスのこと。
この結果、第2四半期累計の売上高営業利益率は前年同期比2.3ポイント上昇の13.1%となった。なお、2017年4月期に持分法適用関連会社としたシッピーノ(株)(出資比率36.7%)※の業績改善が想定よりも遅れていることから、のれん未償却残高に相当する金額等も含めて持分法投資損失として70百万円を営業外費用に計上している。シッピーノの期間業績は契約社数の伸びが緩やかでまだ若干の損失が残っている状況であるが、全体の利益に与える影響は軽微と見られる。
※シッピーノ…EC事業者の出荷業務を自動化するツール「シッピーノ」の運営開発会社。業務資本提携とともに、ネクストエンジンのFBA(フルフィルメントby Amazon)マルチチャネルサービスと「シッピーノ」を連携し、EC事業者の出荷作業の完全自動化を実現するサービスの提供を開始している。出資額は1億円だが、2018年4月期第2四半期の単独決算において関係会社株式評価損として80百万円を計上した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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1. 2018年4月期第2四半期累計の業績概要
Hamee<3134>の2018年4月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比17.6%増の4,210百万円、営業利益が同42.0%増の550百万円、経常利益が同32.1%増の470百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同30.7%増の310百万円と2ケタ増収増益となり、半期ベースで過去最高業績を連続更新した。また、第2四半期累計の会社計画は非開示だったが売上高はほぼ計画どおりに推移し、利益ベースでは保守的な計画を立てていたこともあり各項目で上回った。
売上高は「iFace」をけん引役にコマース事業が前年同期比15.8%増となったほか、プラットフォーム事業も契約社数の増加や既存顧客の平均単価上昇により同27.3%増となり、そろって好調に推移した。売上総利益率は前年同期比2.9ポイント上昇の50.5%となった。事業セグメント別で見ると、コマース事業は自社企画商品の売上構成比が上昇したほか、卸販売比率が低下したことにより同5.4ポイント上昇の50.3%となった。一方、プラットフォーム事業については、成長加速に向けた機能開発やサポート人員の増員、及び契約社数5千社達成に向けたインフラ投資を実施したこと等により、同11.3ポイント低下の54.1%となったが、両事業ともに会社計画に対しては上回って推移した。
販管費率は前年同期比0.7ポイント上昇の37.5%となった。物流費率は前年同期比0.7ポイント低下したものの、人件費率が同0.6ポイント、支払手数料率が同1.2ポイント上昇したことが要因だ。物流費率については、コマース事業において単価の高い「iFace」等の販売が好調に推移したことが低下要因となっている。一方、人件費については国内の営業体制強化や韓国子会社の人員増に加えて、2018年4月期より新たに中国、インドの子会社を連結対象としたことが上昇要因となっている。また、支払手数料率が大きく上昇したが、これはコマース事業においてAmazonの売上比率が上昇したことに伴って、FBAサービスの手数料が増加したことが主因となっている。
※FBA(フルフィルメント by Amazon)サービスとは、商品の注文処理から出荷・配送・返品までの物流工程を一括してAmazonが引き受けるフルフィルメントサービスのこと。
この結果、第2四半期累計の売上高営業利益率は前年同期比2.3ポイント上昇の13.1%となった。なお、2017年4月期に持分法適用関連会社としたシッピーノ(株)(出資比率36.7%)※の業績改善が想定よりも遅れていることから、のれん未償却残高に相当する金額等も含めて持分法投資損失として70百万円を営業外費用に計上している。シッピーノの期間業績は契約社数の伸びが緩やかでまだ若干の損失が残っている状況であるが、全体の利益に与える影響は軽微と見られる。
※シッピーノ…EC事業者の出荷業務を自動化するツール「シッピーノ」の運営開発会社。業務資本提携とともに、ネクストエンジンのFBA(フルフィルメントby Amazon)マルチチャネルサービスと「シッピーノ」を連携し、EC事業者の出荷作業の完全自動化を実現するサービスの提供を開始している。出資額は1億円だが、2018年4月期第2四半期の単独決算において関係会社株式評価損として80百万円を計上した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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