3月はレパトリの季節
健全な金利高局面では金利高と株高は同居できると信じていますが、年3回の利上げ見通しを4回に引き上げる過程においては、金利高と株高の同居は困難だったようです。
米長期金利が上昇したことで、ドル円も107円台ミドルまで値を戻していますが、ドル円相場については他通貨のドル上昇に比して上げ幅が限定的に感じられている方も多いのではないでしょうか。
その背景には、期末を控えて本邦実需勢のドル売りフローが相場の上値の重石となっていると思われます。明日以降3月相場入りとなりますが、実需のドル売りがより一層強く市場参加者に認識されることとなりそうです。米10年債利回りの当面の上値目途は3%と見る向きが多いようですから、ドル円もせいぜい108円がいいところになるのでは?(21日移動平均線とほぼ一致)と考えています。
基本的には、戻り売りスタンスの時期ではないかと思っていますが、その動きが終わった後には、米日の金利差に着目した流れになってくるものと考えています。