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最新投稿日時:2018/01/24 13:12 - 「今回のドル円下落は前回とは異なる!」(比嘉洋)

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今回のドル円下落は前回とは異なる!

著者:比嘉洋
投稿:2018/01/24 13:12

イエレン議長最後の政策会合

ドル円(日足)
前回、1月16日にドル円は110円台前半まで下落、そして、昨日から再度110円台前半をトライしていますが、この2つの110円台前半の背景は異なります。前回の場合は、日銀の「金融政策正常化」観測を受けての円買い、そして、昨日の場合については、トランプ大統領の保護貿易主義を嫌気したドル売り(米国自体の問題)によることであり、同じドル円の下落でも意味合いが異なっているというわけです。トランプ大統領の保護貿易政策に関し、いち早く中国を始め不満を表明する国が多く、結果、市場はドル売りを進める結果となっています。

一方、他通貨でのドル安がクロス円の上昇を経由してドル円相場を下支えしているという言い方も出来るかと思います。1週間ぶりの水準ですので、前回ドルを買いそびれた輸入勢が積極的にヘッジに動いてくるのか注目されます。

そして、来週にはFOMCが予定されています。言わずもがな、市場の洗礼を受けて事なかったイエレン議長の最後の舞台となります。政策変更は無しとの見方が大勢ですが、米税制改革に伴うリパトリの自社株買い・株価上昇によるインフレがドル安進行で一層加速することのないように、あえて今回の会合でタカ派色を打ち出してくることには注意が必要かもしれません。

チャート的にはドル円は売りトレンドが続いていますが、現水準からの安易なドル売りは慎重な対応が必要かもしれません。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想

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