低ボラティリティから高ボラティリティに備えたい。
中国株の変調や、トランプ大統領の「イスラエルの首都をエルサレムに認定する」動きが嫌気されたが、これまで税制改革法案期待から上昇してきたNY株価にも修正の波が及ぶであろう。
既に、米大使館のエルサレム移転の動きに対して、パレスチナのアッパス議長や、ハマスを始めとして、アラブ諸国は一斉に反発しており、かつてのように中東が火薬庫へ逆戻りする可能性も警戒される。
そう言った中、ドル円も自律反発を見せていたものの、113円水準で上値を抑えられて200日移動平均線の攻防へ。今年は、110-115円のレンジが長く続いているが、200日移動平均線を中心とした足元の保合い形成が長ければ長いほど、次なる放れは大きくなるだろう。クリスマス前後には、変化が起こりやすいと言われる一目均衡表の雲のねじれが控える。年末年始にかけて、雲の厚みも薄くなる時間帯になり、支持線としても抵抗線としても雲の信頼性が落ち込む時間となる。低ボラティリティから高ボラティリティに備えたい。