米雇用統計は「平均時給」に注目
その後、ロシアゲート問題が浮上し下げたものの、112円ミドルをキープして終了しています。
■好材料が多い中でも「不安材料」はないのか?
期待先行の米株式市場も、いよいよ米税制改革が年内成立に向けてクライマックスになっています。上院でも可決で進展し、ムードとしては最高潮の12月を迎えています。
しかし、そんな中でも気がかりな材料をあげてみます。
1:上院や下院で可決した税制改革の内容に若干のズレがあり、今後そのズレの修正になり再度、可決させる方向になるので、油断を許さない点
2:経済指標においては、米GDPをはじめ好調が目立つものの、肝心なインフレ指標が追従していない点
■今週末の雇用統計の「平均時給」に注目
インフレ兆候がみられないまま、金融引き締め路線を引き継ぐ、次期FRBパウエル議長の舵取りの難しさ故に、その動向次第では、緩やかな利上げ路線の変更もありえます。
その意味でも低インフレを象徴する平均時給の結果にも注目です。
未だ前年比ベースでは3.0%上昇には届かずの状況が継続するのであれば、米CPI(消費者物価指数)にも陰りが出始め、その流れから株式市場にも影響が出始めるのではないかとみています。
■最後に、IMMの円売りポジションは前週比からは若干減少しているものの、依然として高水準にあります。
上記の懸念材料次第では、ポジションも一気に解消する恐れもあるので注目です。
ドル円の日足では、移動平均50日線(1日現在:112.81円)が上値抵抗に、下値抵抗としては100日線(1日現在:111.58円)となっているので、この辺りも注目してトレードしたいと考えています。
■目先のテクニカル面では・・・、
中期トレンドを示す週足の平均足(改良版)は、陰線継続中で、大きな戻り場面では
売り優勢となっています。
しかし、日足ベースは陽線継続で買い優勢で、短い足で「押し目」を拾う展開が続いていますが、結局のところ、安値レベルでの買いは機能する流れが続いていますが、オシレータが
買われ過ぎのレベルでは利食い、または新規売り、そして下げた場面では買いのレンジ相場独特の動きが続きそうです。