上昇期間が短いドル円相場、目先と中期トレンドの両方を確認する必要あり トレードタイム

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最新投稿日時:2017/09/25 11:37 - 「上昇期間が短いドル円相場、目先と中期トレンドの両方を確認する必要あり トレードタイム」(平野朋之)

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上昇期間が短いドル円相場、目先と中期トレンドの両方を確認する必要あり トレードタイム

著者:平野朋之
投稿:2017/09/25 11:37

ドルインデックスの動向にも注目

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■先週のドル円は、注目されていたFOMCでの10月からのバランスシート縮小開始決定と不透明だった追加利上げに対する利上げコメントから米金融政策は十分なほど順調なレールが引かれたと思いたいところです。

■しかし、その米ドルの強さを表すドルインデックスの動きをみると、全くその片鱗もない状況が続いています。

通常のセオリーでみれば、「米景気回復→株高→ドル高」と考えるのが正攻法です。しかし、ドルインデックスの動きは、未だに一貫してダウントレンドの渦中で戻り売り優勢となっています。


■これだけ金融正常化且つ追加利上げを行っている米ドルですが、戻り場面が売られやすい理由は以下にありそうです。

北朝鮮リスク:
米国と北朝鮮のチキンレースになっていますが、日増しにそのけん制が強くなっていることがわかります。特に週末22日に「太平洋での水爆実験」示唆、米朝で威嚇の応酬が強まっています。

物価目標が2%から乖離:
景気回復や雇用情勢を見る限り何の問題もないとみている米国にも、物価動向においては、一向に上昇の気配がみられません。特に、7月コアPCEデフレーター (前年比)においては、1.4%と低水準ということもあり、今週末に発表される数値も期待が持てない状況、更に今後、ハリケーンの影響もでることからこのデフレーターには警戒したいです。

トランプリスク:
これまでもトランプ大統領をサポートする首脳陣の交代劇は未だ不安定です。未解決なロシアゲート疑惑、保護主義色を強める中でのメキシコ国境の壁建設と奇抜な政策が故に今後も不透明が強く残ります。

以上のことが本気でドルを買いきれない理由で、今後もドル円をみる上では、この米ドルの強さが無ければ、大幅な上昇は見込めない展開も想定されます。


■テクニカル面では・・・

今年のレンジといわれた動きを見る限り、以下のようになっています。

1: 6.25円(18営業日)4月17日安値108.11円→5月10日高値114.36円
2: 5.70円(20営業日)6月14日安値108.81円→7月11日高値114.51円
3: 5.39円(10営業日)9月8日安値107.33円→9月21日高値112.72円

この様に、今回の上昇においてはあまり日柄をかけず上昇し、そろそろレンジ内の上昇幅に達成することから、調整も入りやすいとみています。

また、112.85~90円近辺に上値抵抗もあるので注意はしたいところです。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想

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