昨日のドル/円は、買いが先行するも110円手前で失速。NY市場では109円台を割り込んだ。トランプ米大統領が、メキシコ国境に壁を建設する予算を確保できなければ政府機関の閉鎖も辞さないと述べた事がドルの重しとなった。大統領発言によって米国株が軟調に推移し、米国債が上昇(金利低下)するなど、金融市場全体に波紋が広がった。北朝鮮リスク(明日25日は同国「先軍節」)も相まって、ドル/円は本日も上値の重い展開を強いられそうだ。ただ、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中銀(ECB)総裁が講演を行う予定の、ジャクソンホール・シンポジウムが今日から始まる。トランプ米大統領の発言よりもイエレンFRB議長の発言が金融市場にとって重要な事は明白であろう。今日のところはドル/円の下値も限られると見られ、108円台半ばのサポートが機能しそうだ。
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