■軍事行動次第では、全てがリセットになる可能性も・・・
-------------------------------------------------
日本の三連休やお盆休暇の中で、メディアでは北朝鮮に関する話題が目白押しでした・・・。
やはり今週の市場は、この「北朝鮮リスク」の動向次第で、リスク回避の円買いが大きく進む可能性もあるので注意したいです。
市場参加者の多くは、まだ「金融緩和継続=低金利継続=円売り」といったスタンスでみている向きもあります。
確かに正攻法から考えれば、円売りは常識です。しかし、相場はそんなに単純なものではないことも事実です。
■現状では・・・、「米国は今まで通りのけん制だけで、攻撃しないだろう」とみている参加者が多いことが、今後の「相場の落とし穴」になる可能性もあります。
IMM日本円のポジション状況では、未だに大口投機玉はネットで95,813枚の売り越しと、日本円が異常なまでの売り過ぎ状態にあります。
この行き過ぎた流れはどこかの段階でポジションを切らざるを得ないことも考えられるので気をつけたいです。
■軍事行動の話題がある以上、米ドルも重く、更に言えば12月の利上げ観測も全てが白紙になる可能性があるだけに、これまで米国の金融正常化路線も必然的に再変更せざるを得ないです。
つまり、これまでトランポノミクスを含め、アメリカンドリームを彷彿させる雇用や景気も意気消沈どころか、絵空事になる可能性もあり、中期的には世界全体的な景気減速も考慮する時があるかもしれません。
■テクニカル的には、4月17日の108.11円の安値をブレイクダウンするのかどうかに注目したいです。
もし、下抜けるようであれば、中期に渡っては106円台も視野に入りそうです。
またそうなると、完全にトランプラリー自体がリセットされることになります。
週間足ベースのRSIでは、週末現在「41.98」と売られすぎていません。
中期的にもスタンスの見直しをしなければいけないかもしれません。
・8月15日…日本の終戦記念日、北朝鮮の祖国解放記念日
・同日…米国FOMC議事録
・8月17日…日米外務相を含めた閣僚による日米安全保障協議会
今週は政治・経済的もイベントが多い週です。
それだけに、リスク管理をいつも以上に強める必要があります。