方向感の見えない展開を想定
10日の日経平均は小幅続落、前日比8円97銭安となった。
三井金属や資生堂など好業績銘柄などには買いが入ったものの、北朝鮮リスクなどによる相場の下げを見越した売りが先行、3連休を控えて持ち高調整の売りが出たこともあり上値の重い展開となった。
8月10日15時時点の為替相場:
円相場は、10日15時56分時点では1ドル=109円95~96銭と、前日17時時点に比べ13銭の円安・ドル高水準で推移。
前日9日の海外市場で約2カ月ぶりの円高まで買われた反動で、目先の利益確定売りが出てやや円安に傾き、その後は連休を控えていることもあって目立った動きがなく110円近辺での小動きに留まっている。
もし10日以降もこの流れが続くのであれば、8月10日の日本株は【前日と同水準となる】と予測する。
8月14日の相場の見通し:
為替の動向が定まらない今、為替の影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるため、そのような状況では以下に挙げるような内需株に注目したい。
<為替感応度の低い業種>
※2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、あまり値動きが左右されなかった業種
1.電気(前週比-1.40%)
2.ガス(同-1.40%)
3.銀行(同-1.97%)
4.保険(同-3.04%)
これらのうち保険業は、前週との比較で下落しており出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。