需給良好!
業界最大手の一角。高層ビルをはじめ、道路、橋、トンネル、ダム、地下鉄など建築・土木工事で豊富な実績があり、事業領域は幅広い。北米、欧州、中東、アジアなど海外市場の実績も豊富。
【株価の動きと注目理由】
7月31日終値は1058円。
2017年3月期の連結業績は、売上高が1兆4,873億円(前期比3.8%減)、営業利益が1,408億円(同19.9%増)と4期連続の営業増益。売上高は減少したものの、利益率(売上総利益率は同2.4ポイント上昇の15.2%)が好転。
2018年3月期の連結業績予想は、売上高が1兆6,100億円(前期比8.3%増)、営業利益が1,250億円(同11.2%減)と3期ぶりの増収転換ながら5期ぶりに減益に転じる見通し。
東京オリンピック・パラリンピックに向けた社会インフラ整備、都心部の再開発、宿泊施設建設などへの投資がピークに差し掛かり、好調な事業環境が継続し売上拡大を見込んでいます。一方、資材価格の上昇や労務費負担増などのコストアップ懸念、不動産子会社の利益縮小などを見込んで、売上総利益率は前期比2.2ポイント低下を想定しており、営業利益を圧迫するとの予想。
ただし、期初の業績予想は保守的に設定される傾向があり、採算の良い追加工事については未確定部分として織り込んでいないため、上方修正される可能性も。また、5月12日の決算発表時には上限4,000万株・250億円の自社株買い(取得期間は5月15日~9月30日)を発表するなど株主還元にも前向き。
株価は2017年7月20日に1083円の高値を付けた後も堅調な推移。信用売残450万株、信用買残173万株で貸借倍率は0.38倍と好需給で、調整一巡後は再度高値更新していく流れを想定。
8月は1000円から1200円のレンジを想定。