東京株式（大引け）＝６円安、円高逆風で小反落も押し目買い需要旺盛

　週明け５日の東京株式市場は朝方やや売り先行、日経平均株価は軟調に始まったものの、その後押し目買いが入りプラス圏に切り返した。大引け間際に利益確定売りが出て結局、わずかながらマイナスとなった。

　大引けの日経平均株価は前週末比６円４６銭安の２万１７０円８２銭と３日ぶり小反落。東証１部の売買高概算は１６億４８１１万株、売買代金概算は２兆３７８４億４０００万円。値上がり銘柄数は８２９、対して値下がり銘柄数は１０７０、変わらずは１１８銘柄だった。

　きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でＮＹダウ、ナスダック指数いずれも過去最高値を更新したものの、外国為替市場で１ドル＝１１０円台前半まで円高が進行したことを受け、主力輸出株中心に利益確定の売り優勢で始まった。米５月の雇用統計は雇用者数の増加が市場予測を下回り、米利上げが緩慢なペースになるとの見方がドル売り・円買いを誘った。しかし、売り一巡後は国内外の機関投資家とみられる押し目買いが全体相場を支えた。今週末にメジャーＳＱ（株価指数先物・オプション６月物の特別清算指数）算出を控え、これに絡む需給面の思惑も働いているもよう。日経平均は売りをこなして終始頑強な値運びをみせたが、引け際にインデックス的な売りが出て、わずかにマイナス圏の着地となった。

　個別では、売買代金トップの任天堂<7974.T>が１０００円を超える上昇、ソフトバンクグループ<9984.T>もプラス圏を維持した。ＫＬａｂ<3656.T>が値を飛ばし、東京エレクトロン<8035.T>も上昇した。キーエンス<6861.T>も物色人気となっている。フォーカスシステムズ<4662.T>は３日連続のストップ高で買い物を残した。ホシデン<6804.T>、リンクアンドモチベーション<2170.T>も大きく買われた。良品計画<7453.T>、ウィルグループ<6089.T>なども高い。

　半面、トヨタ自動車<7203.T>など自動車株が軟調、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも売りに押された。エムアップ<3661.T>はストップ安となり、ｅｎｉｓｈ<3667.T>、東京計器<7721.T>も下落した。神戸製鋼所<5406.T>が売られ、ジャパンディスプレイ<6740.T>も値を下げた。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）