◆売買代金は4月18日以来の2兆円割れ
週明け22日の日経平均は、米国株高が安心感につながって買い優勢になったものの、円安の戻りの鈍さで伸び悩んだ格好でした。
東証1部の売買代金は4月18日以来の2兆円割れでしたから、様子見姿勢も出たのだと思われます。
しかしながら、騰落銘柄数の値上がりは多く、物色意欲の強さが目立ちましたから、伸び悩んだ日経平均よりも地合いが強かった印象です。
物色意欲は強いものの、日経平均とドル円はほぼ同じように下向きの5日線に上値を抑えられましたから、明日は反動安の想定です。
ただし、日経平均は心理的な節目の19500円を割れとPER14倍割れが重なりますし、25日線と75日線がゴールデンクロスして下値を支えやすくなっているので、下がっても小幅に留まりそうです。
一方、日経平均が2万円台に向かって再上昇するためには、ドル円の5日線が上向きに変化して、円安基調になる必要があると考えられます。
年初のドル円と日経平均の水準を比較すると、日経平均の方が水準は高いのですが、山谷をつけるタイミングはドル円と連動する傾向が続いています。
簡単にいうと、5日線の方向がドル円と日経平均はほとんど一緒に動いているので、5日線が下向きの現在のドル円では、日経平均が上昇しにくいと状態と考えられます。
もっとも、日経平均の上値が重そうでも、19500円程度が安値水準と見れば、下値不安も少ないと思われます。
日経平均の上値は重そうだけれど、それほど下がりそうにないとなれば、新興市場などの値動きが軽い銘柄に物色が向かいやすいため、中小型株優位の展開が続くのではないかと思われます。