連休前に利益確定売り出易いか
4月27日の日経平均は前日比37円56銭安となり、1日を終えました。
トランプ米政権が26日に大型税制改革の基本方針を発表したものの不透明感が強く、前日の米株式相場が下落し、円安進行も一服したことで一旦利益確定売りが先行しました。
*為替相場の動き
一方、27日大引け後の為替は15時27分時点では1ドル=111円26~27銭と、前日17時時点に比べ3銭の円安・ドル高水準で推移しています。
午前は月末決済などに伴う国内輸入企業の円売りが膨らみ円を押し下げる動きが優勢でしたが、午後は日銀の金融政策決定会合の結果や経済・物価情勢の展望への反応は薄く取引材料が乏しいことから積極的な取引は控えられ、一進一退となっています。
この流れが続けば、28日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○銀行(前週比+6.66%)
○保険(同+6.09%)
○電気(同+2.33%)
○ガス(同+2.33%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、電気・ガス業はここ1週間であまり上昇していませんので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、4月28日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない電気・ガス業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。